ヒルカニヤの虎



 人知れずくたばるなら全て捧げます

土曜、朝8時ごろ高円寺の友人宅を出て、むつみ荘みてから資料集めに清瀬へ。夕方の品川駅、指定席ほとんどなし。そっかそっかもう夏休みなのか。7時に梅田で元相方さんと約束してたので、喫煙車両にもぐりこんで帰ってくる。元喫煙者だけど副流煙はむしろ落ち着きます。
帰阪して、全然そんなつもりはなかったけど流れで淀川の花火を見る。梅田の路上で1時間立ち尽くして花火観賞with缶ビール。おお夏らしい思い出。夏休みの絵日記に書けそうだな。

この2日ほどオードリー逃してる。メレンゲとかシノビーナとか。メレンゲはロケだから見たかったのにな〜。
エンタとこち亀は録画されていた。エンタのつかみ「春日の右側は若林専用」出たー。露出の仕方わかってんなあ。ネタはマナーで超スタンダード。さりげなくないDVD告知(でも投げ捨てる)などのオプションもあり。地上波ではこんなもんかーという感じ。あの会場はアウェイだね。こち亀は「警察官の服を着たオードリー」役でした。ある意味尊重されてるけど、買われてるのは演技力じゃない。秋口には収まると思ってたオードリー熱はまだ続きそうですね。
タモリ倶楽部がよかった。



ずっと頭のなかでリプレイしているバナナマン単独。

以下、恒例の反転ネタばれ備忘録ですのでご注意。無駄に長いけど、今回はかなり不備があるはず。
書くまでに間があったので、細部やおもしろフレーズを忘れてしまってるのが悔しくてならない。見終わってすぐ書きたかった。じゃなくても流れの確認がしたかった。
今回は言葉にキレがあって無駄がなくって、本当によかったんだよ。くっそ、切実にもう1回見たいな。


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bananaman live 2009
8/7 PM19:00- wonder moon

舞台、頭上にはぽっかり小さい月が浮かんでいる。きっとニイルセン作。
会場は男率高かった。前から4列目だったのでいつもの最後尾芸人ゾーンは見れず。最前列でおだんごしてた女4人は高枝切りバサミの刑に処す。

OPコント:wonder moon
頭に変な王冠を乗せた日村さん。月がきれいなので友達の設楽さんを呼び出す。設楽さんは挨拶もなくいきなり話し出すズレた人。そして道端の蛇にみえる物体がホースだったというオチを最初に言っちゃう設楽さん。それを見守る日村さんの顔の変化。オチまで待って「お前へたくそか!」出たー!これscare storyとかsecreted personとかの彼らですよね。なぜか脈絡なく小学校のときの柿沼くんと先生話(先生=エガちゃん)。お前とはトークできねえよ!月とスッポンってtwo people soup onと似てるよね。初めから寄せてるけど。
このコント含め、今回はボケとツッコミがきっちり分かれているものが多かった気がします。台詞決まってるとしても日村さんはやっぱツッコミうまい。そして気づかれにくい最高の顔ツッコミ。これほんとに秀逸でした。舞台に近い席でよかった。
日村さんは月に帰るので(唐突)、別れがたいけどせめて親友の設楽さんにロケット打ち上げのカウントダウンをしてほしい。でもその情感は設楽さんに一切つたわらない(笑)感動的な別れの言葉に対してすぐカウントダウンを始める設楽さん。声が小さい設楽さん。でもお前そういう奴なんだよなって、日村さんまた言ってたよ。この全肯定がバナナマンで、私はそこが好きなんだ。

OP:wonder moon
音楽と絵の相乗効果が素晴らしかった。welcome!でやっぱり鳥肌。映像もかっこいい、宇宙時代。

コント:hasty
バイト古株の日村さんと新入りの設楽さん。最初ふつーに会話しちゃってんのがもう(笑)。なんでRay読んでんだ。話の展開、距離のつめ方がhastyな設楽さんに、ときに全力でときに引きながら突っ込む日村さん。なんだか嬉しくなりました。古典的なコントなんだけど、日村さんが初対面なのに強引に巻き込まれて持ってかれちゃうのとシンクロして、客もぐっとコントに入っていく。あたりまえだけど、演技うまいんだよなあ。脇コチョコチョは彼女の距離感。こういう詐欺師っぽいダメ男も設楽さんの味ですね。ストーリーは他愛ないけど、これも設楽さんのズレと日村さんの全方位常識ツッコミ。私がバナナマンに求めているのは結局、ひとのやさしさ。

ブリッジ:不良
おまんじゅう工場の不良きた!(大興奮)今年はカブトムシのゼリーの話。いやあバカで面白かった。「死んでいました」。

コント:the merancholic
これすごくいい。なんでノスタルジーじゃなくってメランコリックなんだろうな、謎。はじめは妖怪ひむどんの風貌に大爆笑するんですけど(言葉で言い表しようがないド迫力)、だんだん寂しくせつなくなっていく。ペポのmountainにもちょっと似てるけど、このコントでは設楽さんは人間の子ども。ひむどんは人間になりたい妖怪。おっさんかと思いきや童子のようで、これ設楽さんから見た日村さんなのかもなあ。お互いに遊びを紹介しあって遊ぶ2人。説明を理解できないひむどん、ちょ、あんな表情初めてみたんですけど!なんだあの顔!(笑)今回、全体を通して日村さんの顔が見える席でよかった。人間の遊びではことごとく負けて、「こんなの全然おもしろくないよ!」を重ねるひむどん。容量を超えるとモーター音的なものも発する。バナナ炎でいってたドンゲーム出たー。どっちが大きい音が出せるか?舞台上で足が痛くて悶絶する2人。あとは地獄の脇…なんだっけ?これが最高だった。両手をバタバタさせて脇の下をくぐるゲーム。設楽さんの体を幹にしてくるくる回るひむどんに会場から「かわいいー」の声が上がっていました。帰ろうとする設楽さんにひむどんの「帰っちゃダメだよ!」の声がどんどん低く、おそろしくなっていく。ひむどんは悲しい妖怪です。また来るよって言ってももう2度とこないし、大人になったら人間は遊んだ記憶もなくしてしまう。でも設楽さんは帰ってしまって、暗転→夕焼けライトで一人踊るひむどん。滑稽なんだけど、わらべうたが悲しくて笑えない。ひむどんが攫いにくるぞっていう歌。これはいかん、泣く。大好きです...。

ブリッジ:「月とすっぽん」の進化系
なんか松本の「●●を出世させよう!」みたいな。こういう言葉遊び系はラーメンズの十八番なので、むしろ外す感じがよかったです。夫婦がそれぞれスパイで監禁された奥さんを救いに行く。で穏やかな暮らしでめでたしめでたし。設楽さんの声は本当にいい声。

コント:4
スタイリッシュで演劇性の高いコント。入りの雰囲気がペポのrainに似てたけど、中身そうでもなかった。なんかちょっと足穂のシガレットっぽくて、雰囲気はよい。どっちも衣装おしゃれだなー。あのマントはきっと設楽さんが着たかったんですよね。死神設楽さんとライター日村さん、月と4の関係について(薀蓄はあんま聞いてなかった)。4ヵ月後に迎えに来るのかと思ったら、44年後だって。気の早い死神。バックプリント「死神」入りの死神。

ブリッジ:冷蔵庫の余りもので作るオタクがすきそうなロボット
去年のナイキの流れで、まさかのエヴァ!クオリティ高すぎるやろ。会場のざわめき。駄目押しの黒背景白文字。作ったのはニイルセンとかオークラっぽいけど、バナナマンてこういう球もあるんだな。

コント:Happy Birthday
お友だちの設楽さんの誕生日を祝ってあげる豆電球の部屋の日村さん(ファッション微妙)。日村さん、ひざに巻いた白い布に血が滲んでたようにみえたけど、怪我した?あと何回かコケてた。
しゃぼん玉がプレゼント、心をこめるときの日村さんの表情が絶妙。あーこの席でよかった!
しゃぼん玉つくる→裸電球までもっていく→写メっていう流れだけ決まってて、あとはたぶんフリースタイル。1人じゃできないので徐々に共同作業へ。しゃぼん玉が割れるたび客席から「あ〜あ」の声。写メでワンセグになっちゃったり指はさんじゃったりする日村さんでゲラゲラ笑う。これは生で見るからよいのであって、DVDだと微妙かもしれない。too excited to sleepよりやさしく、お互いにおずおずと差し出される好意だけがあって、いいなあと思う。やっといい画がとれそうなところで構えた携帯に電話、設楽さんの子供が生まれた連絡。この2人けっこう年くってたみたいです。撮影を続けようとする設楽さんを、日村さんがこんなことしてる場合じゃないって送り出す。あいつ子供と同じ誕生日ですげーなって自分のことみたいに喜ぶ日村さん、両手に洗濯機のホースと小さい扇風機。なにやってんだ俺、で我にかえってオチ。ああやっぱり優しい。

ブリッジ:デブの感覚→デブの感性→デブの言い訳→デブの名言(順番は違うかも)このインパクトは見ないと伝わらない!爆笑しちゃったよ!あ、でも最初2回くらいは完全に爆笑してたんですけど、あとのほうはちょっと周りを見回してしまった。会場にはふくよかな方もおられるわけでね…。でもこれはわらっちゃうよなー。基本的には「デブあるある」なんですけど、リズム感と画面効果が卑怯以外のなにものでもない。

コント:赤えんぴつ
おお、ひさびさにガッチリした赤えんぴつだ!昔の、言葉足らずの彼らみたい。今回は「イカレポンチ」と「好きだ」。イカレポンチでテンションの上がりすぎたおーちゃん、興奮でわけわかんなくなって叫ぶ。とにかく叫ぶ。ひーとんの耳周りを重点的に(笑)、客席にも噛みつく。今回のひーとんの攻撃力はめちゃくちゃ高かった。顔面キック。「帰るよ」から指トントンのくだりが相変わらず痛々しくて最高です。人はやさしくて弱いなあ。女子と男子についてのMCに一切食いつかないおーちゃん。2曲とも間違わず外さずちゃんと〆て、CDの宣伝して、ついてくるのは味つき卵。「違うか」→「パカッ」→「笑顔でサラバ!(ニッ)」美しい流れ。近年でもっともスタンダードな赤えんぴつでした。

ブリッジ:2秒でコーラを飲めるか?
私のなかで名ブリッジ「スタンガン」を超えた。日村さんが2秒で瓶コーラ飲もうとしてるだけなんですけど。許容量超えたコーラがマーライオンみたいに口から出てきちゃうのがもう...(笑)笑いすぎて泣いた。マスカラ全部落ちるぐらい泣いた。

swear to the moon in Hawaii
ひさびさにめまぐるしい交代劇の入れ替わりコント。プーケット以来じゃなかろうか。ミツイとカレンとツネオとカオリと、カレンのお父さん。と、小錦。
設楽さんの女役(カオリさん)が楽しそうすぎる。女の先輩キャラだと設楽さんイキイキするよね。「おまえホントおまえー」むかつく(笑)ここの言葉のチョイスが抜群だったんですけど。
話の展開としては、ハワイで挙式するミツイとカレンにミツイの友達で実はカレンのストーカーだったツネオ、カレンの友達で実はミツイが好きなカオリがからんで、新郎新婦の喧嘩を助長→収束、というバナナマンらしい恋愛コント。特筆↓
・こちょこちょこちょ→そういうテンションじゃないから(腕捻りあげ)
・タマとってやった
・ていうかカオリさん全部
すみませんクルクルの「青い鳥」以来設楽さんの女キャラが好きすぎて…
オナニーばっかりだよ!ってここで言ってたっけ。あと谷隼人はどこで出てきたんだっけ(笑)

EDトーク(順不同)
・雨の中おいでいただいて→日村さんが毎回浴びに行ってた
・物販で小さいほうのトートバッグを買ってください(エコバッグなのにゴミになっちゃうから)
・バナナ協会から賞をもらったので帰りに1本ずつバナナあげる
・ドンゲームで膝がいたい
・年だよね〜
・the melancholicは「ひょうたん」
・コーラ2秒のゲロはノド〜食道に入った分が溢れてくるだけで既にコーラで満タンの胃までは落ちてってないので、コップに戻せばもう1回飲める(このトーク長かったのに忘れてたわ...)
・舞台裏でバタバタ:しゃぼん液ひっくりかえす・デブはズボンのチャックが壊れたと思いこむ
・今回はじょうずにできた(たしかにほぼノーミスだった)
・またやりますのでぜひきてください

また来ます。
ああ〜キラーフレーズが思い出せない!
日村さんが設楽さん抱き上げてくるくるしてたのはどのコントだったかな。ひむどん?誕生日?



うん、幸せでした。


2009年08月09日(日)
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