ヒルカニヤの虎



 いつか悲しみで胸がいっぱいでも

全快しました。
昼休みに通りかかったオープンカフェからラブリーの女声カバーが。
びくってなった。

別の部署の先輩が水木しげるに興味あるというので傑作「妖怪たちの物語」(ちくま)をお貸しする。鬼太郎流れの楽しげな妖怪イメージしか持ってない人にはトラウマ必至の1冊です。案の定ものすごい怯えていらっしゃった。特に不死の酒。「しげるマジで怖い!」しげる言うな。でもまあ猫酒は怖いですよね。子供心には「やまたのおろち」も怖かったなあ。読み込み過ぎてボロボロになって去年買い直したくらい好きである。
そういえばこのまえ新宿のホテルで鬼太郎アニメ見てて激怒したんですけど、塾行ってる子どもの心につけこんで妖怪が悪さしてそれを鬼太郎が成敗するっていう話。アホですか。いやわかるよ、原作も途中からそういう勧善懲悪になってたし、ある程度の尺をもたせるには起承転結はいるだろさ。でもそれはいやなんじゃよー。人間の道理が妖怪に通ったらダメだろ。妖怪の存在意義は「道理が通らないこと」「次元が違うこと」だ。彼らの道理と人間の道理はかけ離れていて、不条理で理不尽で、だから人は畏怖して、でもなんだかわくわくするのだ。有害か無害かは人間側の尺度だからね。小豆洗いは小豆研ぐだけ、豆腐小僧なんか夕暮れに豆腐持って歩み去るだけ。此岸からみれば絶対的な無為。通りすがりのおっさんと子どもじゃねえのという中島らも的突っ込みは置いておくとして、行動原理が違うものを人間世界の欲で動かしたらそれはもう別物だと思うわけ。因果や欲で怖いのは幽霊と人間で十分です。わけのわからないものがただそこにある、それはある種の贅沢だよ。だから異界や彼岸に通じていくんだろ。
とまあペイチャンネルの合間にアツくなってしまった新宿の朝であった。

きのうは先々週録ってみてなかった「ロス:タイム:ライフ」大泉洋の引きこもり編。なんとも洋ちゃんらしく気の抜けた前半と、できすぎた後半の構成勝ち。ちなみに設楽さんが出てた看護師編見逃してます私。ココリコ田中のは見たのに無念だ...。



2008年04月15日(火)
初日 最新 目次 MAIL