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■ ボーイズ,トリコに火を放つ
タイトルはフリッパーズ続きですが涙ながら聞いてるのは小沢君です。帰りの夜道は流星ビバップがラストナンバー。
今日は皆既月食なのにあいにくの雨。きのうの夜は満月が実にすばらしかったのに。 月曜から先輩Fと飲み屋の与太話で11時半に帰宅、夜半になってから体調とテンションが上がったせいでむだに活動をはじめる27歳女子。 まずは買ったまま放置してあった最新えるまがを通読。おおおおお三池監督の新作が9月に!イエス!あと映画評でチョップリン西野がブコウスキーを取り上げ、ついでのようにトム・ウェイツを推していた。ベタだってわかってるけどうれしいぜ。黒マネキン外人とホットドッグ家庭教師の初期ネタがもういちど見たいよチョップリン。 特集の本・本屋は特に琴線にふれず。本に関してはもはや偏屈爺の感性。
テンションが引かずそのままディスカスで借りっぱだった「フリークスも人間も」をみてしまう。この時点で2時すぎ。途中で寝るかと思ったけれど、最後まで一気でした。 えーと、期待してたブラウニング調のカウンターイデオロギーではなかった。なかったけど傑作。なんて大時代的に美しい映画なのか。エロとグロですけどね。ブラウニングの「フリークス」と違って人/フリークスの2項対立図式ではなく、善と悪ですらなく、よってどちらにも勝利なんてものはない。タイトル通りにだれもがひとしく悲劇。でもその悲劇すら客観的な価値判断でしかないんだ。たぶん自由も。SM小屋に鞭打たれに入っていくヒロイン・リーザは自由だし、流氷で沖へと流れていく悪党ヨハン(この画がすばらしかった)も自由。シャムの双子はあれはどうとらえたらいいんだろな。 画的にいうなれば江戸川乱歩「孤島の鬼」+木原敏江「ユンタームアリー」です(なんちゅうせまい喩えだ)。ロシア映画は正直ソクーロフしかみたことないのですが、アメリカと唯一タイマンはった国で負けた国、というのが腑におちる。この国の精神性は好きだ。
こまかな感想は気が向いたら明日。
2007年08月28日(火)
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