杏の木の下で


頼もしく、誇らしく
そしてすこしだけ
疎ましく


つい、
あの子は最後までスマートだったよ
と苦く笑う


鼻先をくすぐる秋風
見慣れた天井の景色


まっ黒な瞳が
さぁて、とつぶやく


僕なりの優しさだったと
ひょっこり首をかしげながら

2007年10月05日(金)
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