diary

2008年10月07日(火) いやなことを忘れるとき何をする?

白夜行、今ドラマを見てます。
(GPありがとう)

「いやなことを忘れるときに暗記する」

主人公のりょうじが雪穂に
「どうして私に親切にしてくれるの?」って聞かれたとき
ほんとは「ひとめぼれしたから」なんだけど
「ぼくたち、似てると思ったんだ」って言って
2人の共通点がそれだったの。
いやなことを忘れるときに暗記するんだって。
暗記してると他の事を考えずに済むから、と。

それをふと通勤中の地下鉄に乗りながら考えてたの。
いやなことを忘れるとき、私何してるかな、と。

小学生くらいの頃、そんなこと考えたことあったかなとか
中学生、高校生、そうやって考えてみたけど
いやなことを忘れるために暗記したことはないし
暗記に限らず「いやなことを忘れるため」に
何かしたことなんかないなと思う。
「ああいやだ。忘れたい」と思うことすら少ない。
「いやだ」とは思うけど
それがすぐ「忘れたい」って言語化することはない。
思考が言語化しない。
むしゃくしゃするーってなってるだけで
自分がそれをどうしたいか、って思うほど冷静になった頃には
すでに忘れてる。

最近、私、調子が悪くて気分の波が出てきてる。
躁うつの。
自分が自分じゃないみたい。
考えすぎてしまう。
気分が晴れない。
何について考えてるのかさえわからなくて
何が気に入らないの?って自分でもわからない。
とにかく落ち着かないし、いやないやな気分。

そうこう考えながらネットをうろうろしてたら
いいサイトに出会った。

双極性障害の人の精神療法のコツは
「気分屋的に生きれば、気分は安定する」だって。

躁うつになるような人は
『もともと気分屋で、気分本位にふわふわ、ひょこひょこ、いろいろとするように生まれついている脳で、波がもともとある。それがある狭いところに閉じこめられると、もともとある波が大きくなってきて、生活に支障があるほどになると、病気ということになる』
とのこと。

ものっすごく納得した。
あー、そういうことね、と思った。
私、昔からそうだった。

彼氏とつきあってることも、きっとそうだったんだわ。
彼氏とつきあってると、気分屋的振る舞いをすると怒られる。
気分的に狭苦しく息苦しく感じる。
たぶん、それがイヤだったんだろうと思う。
自覚はなかったけど。

躁うつ傾向にある人は、人と同調しようとしやすいんだそう。
要するに人に合わせようとするみたい。
他人を観察するのは得意だけど
自分の心を観察して、それを言語化するのは苦手で
それをやるとどんどんおかしくなるんだそうです。


http://ameblo.jp/effort84/entry-10114926097.html

上記を読んで、
それ、わかるーーーー!!!
って思いました。

で、白夜行の話からずれたけど
人の脳には持って生まれた傾向があるのね。
そういう考え方もある、ということか。

ところで。
お父さんが粗相をしたそうで、今日妹から連絡があった。
『今日』は10月8日水曜日。

「大?小?」と聞いたら「大」とのこと。
どうやら、寝ているあいだにおなかを壊したらしく
トイレに行こうとしたが間に合わなかったらしい。
それでお父さんはなぜかお風呂場に行き
弟がお風呂に入っていたため
脱衣所が大惨事になったらしい。
弟とお父さんが後始末をしてたらしいけど
お父さんの顔色が悪く、具合が悪そうだったため
弟はやむなく妹に報告して、一緒に片付けたらしい。
それで、妹から連絡があった。
「事件が起こった」と。

お父さんはともかくとして
弟と妹のショックは大きかっただろう、と思い
バイトを早めに切り上げさせてもらって妹に電話。
「私、今から帰ろうと思う」と伝えたら
「お父さんが気にするといけないから
帰ってこないほうがいい」って妹は言う。
でも、今後のこととかあるし
何より、私もこのまま何もしないなんてできないので
「弟に電話して相談してみるね」と伝えて
今度は弟に電話。
「大丈夫?」って聞いたら「わからん」と弟。
「お父さんが大丈夫じゃないのはいいとして
あんた、大丈夫?ダメージ食らってない?」って聞いたら。
あははって笑って、「どうかな」って言った。
「あんたまで大丈夫じゃなくなると、あたしは非常に困る」
って私が笑うと、大丈夫って言ってくれた。

粗相をしてしまったのは
おなかを壊したせいだと思う。
お父さんは寝る前にいつも睡眠薬を飲むので
睡眠薬を飲んで朦朧とした意識のときに
おなかを壊すと言う悪いタイミングが重なったんだと思う。
それを妹にも弟にも伝えた。
睡眠薬を飲むとぱっと動けないし
ぱっと判断できないから。
そういう薬だから。
だから、それ、お父さんに話して、お父さんをラクにしてやって
と伝えた。

弟に話すと、弟は納得して
「それをお父さんにあんたから伝えて」と言った。

それで、それを妹に伝えて
私は実家に帰ることになった。

家に帰ってから、まず、妹と弟と私で話をした。
ばあちゃんは事件のことを知らないらしいから良かった。
ばあちゃんに話すと面倒なことになることを
弟も妹もわかってたらしい。

お父さんに会うのはけっこう勇気が必要だった。
どういう状態で部屋にいるのかわからないし
どういう気持ちなのかもわからない。
触れて欲しくないかもしれないし
そっとしておいて欲しいかもしれないし。
「そっとしておく」と「ほっとく(無関心)」は似てる。
似てるけどまったく違う。
そっとしておきたいのはやまやまだけど
ほっとくわけにいかないのよ。
ほっとくわけじゃないのよ。
それを示す必要がある。
大丈夫だってことを伝える必要がある。
言わないで伝わるなんて思ったら大間違い。
言わなきゃわかんないことばっかり。
いや、言葉で「言う」ではなく
言葉でも何でもいいから、伝えなくちゃ伝わらない。

自分を勇気付けるために
インターネットで見た、おまじないをすることにした。
有名な精神科医が講演で話してた内容を
書き上げてある記事があって
それに書いてあった。
患者さんの左手の上に右手を重ねて
その上に、先生や看護婦さんの手を重ねて載せるの。
エイエイオーってするときみたいに。
それを家族とか、みんなでやると『気』が集まるとのこと。
信じようと信じまいと構わないが
このおまじないの良い所は
やっても無害だということ、だそう。
むしろ、良いことしかない、だそう。

確かに。
手を重ねるだけなんて、簡単だし。
それでちょっとでも何かが良くなるんなら
全然いいよね。

それで、「おまじないに付き合って欲しい」と
弟と妹とばあちゃんに話して
私の左手と右手を重ねてその上に手を重ねてのせてもらった。
別に呪文も唱えないし、ただ、乗せただけ。

そして、お父さんの部屋に行った。
お父さんは「おー。どうしたの?」と私を快く迎え入れたので
私は拍子抜けだった。
で、「聞いたよ。心配で会いにきたよ」と私は言った。
変にごまかしたり嘘をついたりしたくないし
だからって大げさに言う必要もないと思ったから
何でもないよって風に軽く言った。
「元気そうで良かった」と私は笑った。

「気にしてるんじゃないかと思ってね。
気にしないでいいよ、大丈夫よって言いにきた。
お薬のせいだろうと思ってね」って話した。

お父さんは照れくさそうに笑ってた。
そんなに気にしてるようには見えなかった。
そう振舞ってるだけなのかどうか
私にはわからなかった。
でもなんとなく大丈夫だな、と思った。

あぐらをかいてるお父さんの足をぽんぽんとたたきながら話した。
私の経験上、不安なときはスキンシップをされるほうが
気が休まる気がしてる。
手を握るとか、肩に手を置くとか。
言葉だけ言うよりも、ぽんぽんって肩をたたきながらとか
腕をぽんぽんってたたきながら
「がんばってね」って声をかけるほうが
伝わる、と思ってる。
なんていうか、温かい気持ちみたいなのが。

それから、私はおまじないをして
弟と妹とばあちゃんから「気」を預かってたので
お父さんにそのおまじないを伝えて
左手と右手を重ねてもらって
上に私の手を重ねた。
「みんなの気を預かったから、お父さんに渡したからね」
と伝えた。
お父さんは自分の胸をぽんぽんとたたいて
「確かに預かりました」と笑った。
「もう大丈夫。安心して寝てね」と伝えて、部屋を出た。

いやなことを忘れるときに何をするか。
今は答えられる。

記憶は反覆することで強化される。
暗記はその典型。
だから私、いやなことは考えないようにしてる。
なるべく思い出さないようにしてる。
どうやって思い出さないようにしてるのかはわからない。
例えれば、後ろを振り返らない、前だけ見る、そういう感じ。

でも今回はそれは通用しない。
忘れるわけにはいかないし
(今後、同じことがあるとどうするか考えなくちゃいけないから)
いやなことというか、いやなのかどうか
この出来事をいいこととかやなこととか
どの位置に置けばいいのかさえ
さっぱりわからない。


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