NO UNDERSTANDING, NO LIFE

2007年05月16日(水) セクシーボイスアンドロボ


テレビが好きだ。
こういうと大抵驚かれる。あんまりテレビ見なさそうなのかな。
でも両親ともに、私以上のテレビっ子。そんな家庭で育ったのだから、私のテレビ好きは必然でしょう。うむ。
去年の夏に、TV機能付きPCを購入して以来、TVライフの範囲はずいぶんと広がることになった。ネットの番組表で、深夜にやっている番組もチェックしておもしろそうなのは撮る。

それをPCの右画面に置いて作業をしながら見るのが好き。番組自体は、まほう(その番組を毎週楽しみと思えるような要素、あまりことばにはできないが確かな感覚)があるかないかを重視する。
今期のドラマでは、セクシーボイスアンドロボが、一押し。視聴率自体は振るわないみたいだけど。第1回目を見て一度見るのを止めようかと思った。悪くはないんだけど、想像とちょっと違ったのだ。もっとアクションスパイものっぽいのかと思っていた。普通っぽく見えるけど、実は優秀なスパイの話だと思っていたのだ。でも、ほんとに普通の2人が事件に巻き込まれていく話だった。だけどもう1回見たら、その世界観にも慣れて、とても面白いという見解に変わった。普通の2人だからこそ、この話は面白いと思った。特別な能力のある2人ではだめなのだ。日常のすきまに混沌としたありえないわけではないものを、持ち込んで、現実と、本当の世界を、絶妙な線で結んでいる。新鮮な感じ。ニコは7色の声を使いわけるのが特別なくらいで、あとは現実から外れていない。でも、どこかおかしい。はちゃめちゃで整合性のない世界である。私は、そういう世界を見ると、はてしなく落ち着く。

主人公のニコのクールさと、ロボのハートワーミングな感じがばっちり噛み合っているし、お姉ちゃん役のハルカ(村川絵梨)の存在も何だか楽しいし、岡田義徳も、ボケをかましてものすごくさえているし、実生活でビーズ作りが趣味の浅岡ルリ子など、すごくキャラがたっているんだ、みなさん。
ニコは女子中学生というところが、絶妙な設定なんだろうな。女子高校生だったら、こんな雰囲気は出ない。小学生でもちょっとおさなすぎで。変な色気が出る前の感じでよいし、演じている女の子がよい。

まほうのある番組というのは、その世界に身をおくことに意味がある。ストーリーはないと世界がないも同じだから大切なんだけど、それでも、その人たちがその時間に存在するということが一番重要なことなんだろうな。

ぜひ、見てほしい、テレビ番組でございます。
火曜夜10時セクシーボイスアンドロボ


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