星とたんぽぽ

2006年10月04日(水) ある日の会話。

どうにか娘を寝かしつけて、やれやれと雑誌に目を通していた時。
傍らでパソコンに向かって仕事をしていた旦那君が、突然、ポツリ。
「自由に使える時間を買えるとしたら、いくらまで出す?」
私は少し考えて、
「んー、1時間1万円くらいまでなら出すかな」
「そんなもん?」
「だって、ある程度まとめて欲しいでしょ。せめて一日くらい。
 そうすると、24時間で24万。
 そのくらいなら、まあ何とか出せるから」
「なるほど。オレは一週間くらいは欲しいなぁ。読みたい本もあるし、
 ゲームもやりたいし、DVDも・・・」
旦那君はブツブツといいながら、ヤケ気味にパソコンを連打。
どうやら、相当仕事が煮詰まっているらしい。
「でも、一週間てことは168万だよ?出せるの?」
「う゛〜、そうか・・・やっぱり一日が限界かなぁ・・・」
「でしょ?」
しばらくして、旦那君がふとパソコンを打つ手を止め、
「じゃあさ、宝クジが当たって1億手に入ったとしたら、いくら出す?」
「1億ねぇ・・・それでも、三日がせいぜいじゃないかなぁ」
「なんで?」
「<自分が自由に使える時間>てコトは、その間周りは止まってるって
 コトでしょ。自分以外が動かない世界に、そんな長時間耐えられるとは
 思えない」
「なるほど。それに時間がその分ほかより経つってコトだから、
 あまり長い期間買うと、老化も早まるよな」
「そうだよね〜それはイヤだよね〜」


話してるネタは、現実逃避のファンタジー。
でも、変なところで現実的。

しょっちゅう、こんなコトを話してるのでした。





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