顔を出したスズランと同じ目線にしゃがんでるみどりのなかにしゃがんでいるみどりのものたちは知らん顔してわたしをつつむそしてみどりにわたしも染まる灰色の春の日湿った空気がカラダにしみこみ土のニオイをカラダにうつしてみどりにとけてしまいたいあの葉のかげの薄暗いむこう側で静かに息をひそめていたい春がゆくのを見守っていたい