こんな日は覚えているこんな日は思い出す川沿いの土手にねころべばうす水色に広がる空白い綿雲が午後へ 午後へと流れてゆくことさやさや雑草が音を奏でていること耳の中のミツバチの羽音のつぶやき暖かな太陽はそろそろ帰ろうと語りかける風が西向きになると魔法が解ける菜の花のニオイが遠い記憶をノックしてなぜだかさびしくなる前にはこべらやオオイヌフグリがはるのかぜにちいさく震えているよ