いつの間にか音楽はいらなくなったその代わりに窓を少し開けて闇と共にしのびこむ冷たい空気と通りをゆく車の音を数えて静かな夜はゆく丸まった小さなたいせつな茶色いかたまりがまだ温かいことに寝息がすることにただ ただ感謝して秋の夜は更けてゆく