夏の終わりの町並みは 寂しげで夕暮れにはラベンダ色のため息をつく夾竹桃の咲く庭先に届いた便り「おいでよ」「あったでしょそうその背中の 羽根を久しぶりに 広げてみてよ」あぁ、ふるるん 背中をゆすれば誘われるままうす紫の風に飛び立つ便りをありがとう片手ににぎりしめてる秋のニオイをするほうへあの雲のもっと向こうへ