カゼノトオリミチ
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大きな低気圧が ぐるぐるうずをまいているから
雲たちは ちぎれるように 飛んでゆく
ぼんやりしていると カラダの中から ココロだけ
もって行かれそうだ
びゅうびゅう 風が吹くと
緑の木々は いっせいに 葉の裏を見せる
ちいさなトリたちは ハタハタ 急いで羽を
はためかし カラスは ゆうゆう
右からひだりへ 風にのる
ふふ ふわり いいなぁ 風
肌がチリチリするくらいの 青空へ
ほっぷ すてっぷ じゃんぷ して
はたはた ばたばた してみたい
帰り道の 川沿いの
柳は だまって 風にゆれる
そこだけ 老いた猫が 目を閉じているよう
薄墨色がうずくまる
はやるココロを いさめるように
ワタシをみている 柳
長いながい みどりの髪を 揺らしたまま
もう すぐ しっとり 雨がふるから
もう おとなしく 静かにおしよ
と 言いたげに
低気圧は すぐそこ
そして季節は 梅雨の入り口に たっている
natu

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