カゼノトオリミチ
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ひとつ ふたつ 糸の目を
数えるのは 時を 刻むのと同じで
布に 耳を あてれば
砂のように ふり積もった 秒針の音がする
水色の糸を
いつまでも動かせば 川は 長くなり
舟は ゆられて
そおいえば
帰り道は どこだろう
誰かに 言い置きも せずに来た
こんな遠くへ
いま来た道も
やがて 草色の糸で おおわれて
帰り道は もう わからない
みんな どうしているのだろう
朱色の糸 いっぽん
後ろに 道しるべ つけてきたのだろうか
私だけ 道しるべ
忘れてここまで 来てしまったのだろうか
natu

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