カゼノトオリミチ
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ユメの浮力で 浮かんでいたと
気づいた時から
背中の羽は ゆっくりと 消えはじめた
それでも 飛んでいるフリ
していたの
笑顔が みたくて
お日様は 確かにいつも
地面に 描いてた
二つの 大きな羽の 黒い影を
もういいよ
そんな声が 聞こえた朝
足が
地面に触れた
その時
もう 空へは戻れないと 知った
ユメを抱えて 浮かんでることに 疲れて
足の裏に 触れた 地面は 少し
チクチク したけれど
春の光の ぬくもりがした
羽は いつのまにか 消えてた
natu

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