いいんだよね これで いいんだよね と誰に 問うのかチカラつき アスファルトに散る百日紅の桃色は歩いている 秋の気配を ワンも感じている時々 立ち止まり 振り向き私の顔を 見上げては また歩き出すみんみんみん と名残のセミが百日紅の幹に 止まっているのか私と ワンの 背中に呼びかけている