こぞのさくら...

 

 

プレゼント(2) - 2006年01月23日(月)

L字の長い方がぬるんと泉に沈み、L字の短い方にほどこされた小さい粒々が、指先で開かれた中心の固くなった蕾に押しつけられる。

切れ長の形の良い目が、冷静に私を観察し続ける。
外側に向けた両方の手のひらで顔を隠すと、それを待っていたかのように、スイッチが端まで一気にスライドして、ビクンと大きく弾む肢体に彼の体が覆いかぶさり、直立不動の姿勢で包みこまれる。

夏の終わりのセミの鳴き声のような音を、ガクガクと震える体と彼の重みとの間で挟みこんで、逃れることのできない快感の中で、ただひとつ自由を与えられた口で、彼の唇を激しく貪りながら、再び「逝かされる」悦びを享受する。

体を離し、あがった息を半ば放心状態で整えていると、横からくつくつと笑いが聞こえてくる。

「ほら、咲。」

直前まで私の中でうなり声をあげていたものが、その表面を粘液でてらてらと光らせながら、ふらんと目の前で揺れている。

「何?」
「壊しちゃったよ。たった一回で。あ〜あ。」

まるで小学生みたいなおどけた口ぶりで私の顔をのぞきこんで、嬉しそうにシリコンラバーをはずしにかかっている。

「あたしのせいじゃないもん。」

と彼に合わせて子どもみたいに口を尖らせてすねてみる。

コードと本体の結合部が断線していた。
ハンダ買えば簡単に直りそうだな、次のとき修理して持ってくるよ、と工作の時間の男子みたいに目をきらきらさせてる彼に、今度は私がくつくつとした笑いを忍ばせながら抱きつく。

断線、切れた線が、次に彼と繋がる線、きっかけになるなんておもしろい。
嬉しい気持ちを抑えきれずに、ね、ホンモノちょうだい、と彼の腰に足を絡ませて股間を押しつけた。








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