こぞのさくら...

 

 

シルエット - 2005年12月06日(火)

紙袋から無造作に出された直径7ミリくらいの柔らかい赤い紐。

「痛かったら言ってね」
そう彼は言って、手慣れた手つきで私の両手首を縛りあげる。
一端を長く残したままの紐を持って、「こっちにおいで」と洗面所まで背中と肩に手を添え優しく私を誘導する。

赤い紐は宙を舞い、洗面所の入り口にある梁に結わえつけられる。
縛られた両手首は上へ高く持ち上げられ、その姿が正面の鏡に映る。
洗面所の明かりはついていないから、背後からあたる暖色系の部屋の照明が私の体のシルエットを浮かびあがらせている。
彼の指先がそのシルエットをゆっくりと上から下へとなぞる。

ゆれる曲線。

感じやすい部分に触れられると、その曲線の歪みが更に強くなり、梁にかかった紐がみしりと軋む。
「ちゃんと立ってないと痛いでしょ」
脇の下から頭を差し込み、乳首を口に含んだまま、そんな意地悪を言う。

膝の裏に腕が添えられ、片足が高く上げられる。
上がった足先を入り口の枠に掛けるように言われたけれど、掛けるところなんて見当たらない。
足の親指と人差指で木枠の縁を必死で挟みながら、胸から股間へまわり込む舌先を受け入れる。

くねくねとしなるその影は、まるで誰か他の女を見ているようで、いつもと違う興奮を呼び起こす。
その証拠に、
「ほら、こんなところまで垂れてきてる」
と彼が舌を這わせたのは、内股のずっと膝に近い方。

体重を支えて紐が食い込んできた手首が軽くなったのと、いきり立つ心棒が貫いたのは同時で、私は抱っこされる形で臀部を持ち上げられ、両手を頭上へ上げたまま、唇と足と秘部と、自由になる体のパーツのすべてを使って彼にまとわりついた。








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