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おいしいもの食べに行こう。 - 2005年11月14日(月) そう誘われて行った、普段の生活圏からずっと離れた、地下鉄の終点近い駅の、なじみのない街の料理屋。 入り口の壁を取っ払った狭いけれど開放的な夜の空気が溢れる店内。 気さくな大将が出してくれる料理はどれも絶品で、無愛想な奥さんの接客もそれはそれで魅力的で、酔客の大声も笑い声も心地良い。 隣りと肩が触れ合うほどの窮屈なカウンター席で、「おいしい!」と横を見れば、「ね」と優しく返す大好きな顔がそこにあって。 「おあいそ」と店を出ると、酔いがまわった体には夜風が少し冷たくて、自然に寄り添って手を繋ぎあう。 国道から一本裏手に入った、ひと気のないこの道が、ずっとずっと続けばいいのにと思いながら、言葉少なになる。 車も通らないような小さな交差点にある信号機は赤。 普段ならそのまま行ってしまうけれど、足並み揃えて立ち止まる。 繋いだ手がきゅっとなって、見上げる角度は斜め45度。 降りてくる柔らかい唇を、微笑みまじりの唇で迎える。 「おいしかったね。」 「ね。」
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