こぞのさくら...

 

 

あえぎ声 - 2005年05月06日(金)

今夜は声をださないようにしてみようかな。


普段私はセックスのとき、声をあげる方かと思う。
人と比べたことないからわからないけれど。
でも、先日某愛読日記で、本当に感じたときって声がでないというのがあって、そうそうそうだったと、今更のようにその事実を思い出した。
もちろん演技で声をあげたりはしない。
けれど、たぶん自然にでてしまう音量より何割か増しの大きな声をわざとあげている時がある…と思う。「思う」というのは確かに感じているのは本当で、自分でも声をあげるのが普通になっているから、どこまでが自然なのかわからなくなっているのかもしれない。

何故わざわざ何割か増しの声をあげるかと問われれば理由はふたつ。
ひとつは自分のあえぎ声を聞いて更に興奮を高めるため。
私は自分のあえぎ声が嫌いじゃない。いつもよりオクターブ高くなるその声は自分の咽から発せられたとは思えないぐらい甘くていやらしい。感じてる私を聴覚でも感じたいから。
もうひとつは声をあげないと、せっかく気持ちいい状態をホールドできないから。
すごく気持ちいい状態になると実は声ってでなくなったりする。
だけどそこで黙ってしまうと、相手の人は「ああ、ここは違うのか」とその動きをやめてしまう。ああ!やめないで!と思っても、一度中断された快楽は同じ夢の続きを見るのが難しいのと同じでまたふりだしに戻ってしまう。
だからあえて無理してでも大きなあえぎ声をあげる。「もっともっと!」と叫ぶ代わりに。

というわけでその夜はもっと自分のカラダに素直になってみようと思っていた。
無理や嘘のない快楽に身を委ねてみよう。


体を寄せ合っている彼の指先が私の茂みの中にするすると降りてゆく。
たぶん茂みから顔をのぞかせるほど大きくなった私の先端に指先が到着した瞬間、体が恥ずかしいほど反応し弓なりになる。
そう、いつも気持ち良すぎると腰を引いてしまうクセもある。
それもやめてみよう。
私の先端と彼の指先の直径2センチぐらいの接触部分だけに集中しよう。
優しくゆるゆると2センチの快楽が私を包む。
「ん…」
ため息ともつかない声はやっぱりもれてしまう。
2センチの更に下の部分から溢れでた液体が、たった2センチの接触部分をもっと何十倍もの広さに感じさせてくれる。
体温があがり、シーツと密着している臀部が汗ばむ。
すぐ横の彼の体温も一緒にあがっているように感じる。
私の髪を口先でかき分けて、耳たぶに這う彼の舌。熱い息。鼻腔いっぱいに広がる彼のにおい。
き…た。
声のでない瞬間。
でもやっぱり急に動きや息遣いのなくなった私を見て、彼の指先が止まってしまいそうになる。
あ…いや…
「そ…こ…や…やめないで…」
やっとの思いでそう伝えると、また意識を戻す。
「やめないよ…ずっとこうしててあげる」
彼のささやきが音声というより振動として耳の穴から息とともに流れこんでくる。
彼の指先と私の先端がひとつに溶け合う。
ふたりの意志とは別の生き物のように、快楽を求めてゆらゆらと蠢く。
耳たぶが熱くなって、体温が更にあがったように感じた次の瞬間、彼が私の上にまたがり、ひと息で奥までずんと挿入してきた。
ああ、やめないで!と思うより先に、別の快感が一気に私を凌駕する。
重なり合った彼の下半身がさっきまで指先で蠢いていた生き物もまとめて摩擦するように激しく動く。
腕を彼の背中にまわし、足を腰へ強く絡ませる。
脳天まで突き抜けるしびれ。
遠くなる意識。
固く閉じた目の内側が白くなる。

あ…れ…?
次にベッドの上に意識が戻ってきたときも、彼は同じように腰を動かしていた。
数秒しかたっていないのかもしれない。
だけど大きく広がった私の内部は部分麻酔をかけられたみたいな感覚。
もしかして…逝っちゃったの?
これが逝くってことなの?
今まで逝ったと思ってた感覚と全然違う。
自分でもびっくりして彼に伝える。
「そうみたいだね…ここも感じないみたいだ」
そう彼に言われるまで、彼が私の乳首に触れていることすら気づかなかった。いつも震えるほど感じる場所なのに。
「気持ちいい」なんて言葉じゃ表現しきれない。
カラダもココロも満たされて溢れでて開放される。

声がでてたかでてなかったか。
導入部でしか判断できない。
ひたすら集中して快楽を、ただただ快楽を貪れるセックス。
ひとつになりたいという気持ちがこんなにもセックスを充実させてくれるなんて。

快楽って奥が深い。
私の体もまだまだ奥が深い。
彼とならもっとずっと深いところまで沈めるような気がする。
ずっと沈んだ先に光はあたっていないかもしれないけれど。
だけど沈んでみたい。
いいよね?








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