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以前の日記


2006年09月12日(火)

草原(くさはら)に落ちた水滴が
ぽたぽた おちる おちてゆく
地面に張り付くように生えた雑草たちは 
嬉しそうに緑を見上げる
土は優しい顔をする 染み込む幸せを 譲っている

わたしが 緑に別れを告げられたら
もっともっと 潔くも成れるのかしら
優しくなれるのかしら
もう 優しいのだろうか

支柱になりたい
支柱になるには 何が必要だろうか
真ん中に居られなくてもいい 
ただ とても重要ななにかで
ありたいと思う

見開いた目の中に
雨が降る
しょっぱくない水を通して映るものが
緑にどれほど敵うだろう

擁する(ようする)ことは
それほど大切なことではないんだよ
と 昔誰かに教わったはずなのに
わたしは 未だ 潔く別れを告げられない

雑草の その図々しさが
わたしに跳ね返ってくる 罰のように
雨に流れ 流れに添い 形を失うことを 拒むのだ
誰に何を譲ることなく



将来について 何も心配することはないよ
家のことと 自分のやりたいことを考えていればいい
そして 俺のことを 支えてね

そうだ あの子はわたしより 随分沢山のことを考えている
内を見ているのはわたしの方だ

さおは将来について考えてる?
そう聞かれたとき
なんでそんなことを聞くのだろう
先日 あの子のこれからについて
とてもとても真剣に 話し合ったばかりだったのに
と思ったけれど

そういうことなのかもしれない



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