雑念だらけ
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2006年08月23日(水) 帰宅

図書館を出て「帰宅メール」を送信した。
ここから部屋までの距離と、職場から部屋までの距離、どっちが遠いか・・・
職場のほうが少し遠いような気がしたのでゆっくり歩いた。

メールの返事が来ない。
おそらく寝ているのだろう、薬が効いて。



私のメールの返事が遅いと彼は怒る。
「今のこの興奮や喜びや悲しみをすぐに伝えたくてメールしたのにすぐに返事が来ないと俺一人バカみたいだ、興醒め(よく使う言葉だった)だ」
とか、
「返事が出来ないってことは俺に知られたらまずいようなことをしてるからだ」
とか、
「俺の気持ちにすぐに応えてあげたい、って愛情がお前にはないんだろう」
と怒る。
たとえ私の体調が優れなくてもトイレでもバスや自転車で移動中でもメールの返事が遅れると許さなかった。

自分が返事をしなかった時は「疲れて寝てた」「気がつかなかった」とか言う。
私は彼がメールの返事をくれなかったからと怒ったことはない。
すぐに出来ないこともあるしそんなに急ぐ必要がない時もあるとわかっていたし、彼にそう伝えた。
私がそういう状況に理解を示したら彼も気がついて変わってくれるかも、と思っていた時期があった、また、変わることに期待していた。

はっきり言って、期待しただけ無駄だった。
彼の頭の中には、「俺ルール」しかなかったのだ。
「俺ルール」で私を縛るのが楽しいのだ。




階段を上り、ドアを開いて手探りで進んだ。
まわりの物をひっくり返さないように気をつけながら。

物の中で彼は丸くなって寝ていた。
私が帰ってきたことに気がつき、

「メール・・・したのか」

したよ

「・・・ほんとだ・・・気がつかなかった・・・」
携帯を覗いて
「お前・・・もっとなんかないのか・・・」

なにが?

「いつもいつも《仕事終わった、帰ります》しかメールがない・・・
定型文に登録してんのかよ・・・こんなんでも送っとけ・・・かよ・・・」



こんな時でもそういうことが気になるらしい。


熱、どう?
ご飯はどうするの?

「・・・お前・・・俺の質問に答えろよ・・・」

定型文じゃないよ
いつも打ってる
他に書くことないからそうなるだけだよ



はあ・・・と、熱っぽい息を吐いて
「お前のその態度が俺を殺すんだよ・・・
どうせ俺は死ぬんだ・・・このまま死ぬんだ・・・」

風邪でしょ?死なないよ
人のせいにして死にたいの?

「死にたかないけどお前のせいで死ぬんだよ・・・俺は・・・」

しんどいからそんなことばかり思うんだよ
早く元気になろう
買い物してくる、お粥は嫌いでしょ、うどんにするからね



バッグを持って部屋を出た。


すっかり日が暮れてしまった。
歩きながら思い廻らせる。

男が熱出して寝込んでいる間にそこから逃げる計画を立てる私は もしかしたら人でなしか。
おそらく最低レベルの人間。
不倫で離婚してそこからまた逃げる。
どれだけのことをしたら気が済むのか。
どれだけの人を傷つけたか。
自分が嫌だ、嫌いだ。

でも、今日友人と決めたことを止める気は無い。
正しいとか間違ってるとか分からなかった。
が、どうでもいい。
決めたのだ。
私はまだ生きたい。

時間は戻らない、やってしまったことは無かったことにはならない、

だから、壊したり傷つけたりするのはもうこれで最後にしたかった。



そんなことを思いながら彼の夕食用のうどんを買いにスーパーに向かった。




メールは受け取っておりません。すみません。

[LINK] 「モラル・ハラスメント被害者同盟」
モラハラで苦しむ方々へのメッセージや皆さんの体験談があり
私の心の支えとなりました。

ヨウ