歯医者さんの一服
歯医者さんの一服日記

2008年06月17日(火) 僕が結婚指輪をはめない理由

先日、ある新聞記事を見ていると結婚指輪をはめているかどうかに関するアンケートの結果が載っていました。1000人余りの男女にアンケートを取った結果はといいますと、いつも結婚指輪をはめている派は全体の45%、はめていない派は55%となっていました。結婚指輪をはめている理由として挙げられていたのは、
・既婚者であるということを相手に判らせたいこと
・夫婦のつながりを感じていたい
・結婚指輪に名前が彫ってあることで身元確認になる
・していないと紛失してしまうから
などがあったとか。

結婚指輪をしない理由としては
・仕事に支障をきたす
・年齢的に似合わない
・指に違和感がある
・結婚相手に冷めた感情をもったから
などがあったようです。

僕自身、結婚式と直後の新婚旅行以降、結婚指輪を薬指にはめたことがありません。結婚指輪はケースに入れたまま自室の机の引き出しの中に保管しています。
理由はいくつかありますが、最大の理由は僕が歯医者だからです。

皆さんご存知だと思いますが、歯医者は患者さんの口の中に手を入れて治療することが仕事です。最近は使い捨てグローブを手に装着して治療を行っていますが、一人の患者さんの治療が終わる度、グローブを処分し、手洗いしてから新しいグローブを装着して次の患者さんの治療に備えます。

患者さんの口の中に手を入れるわけですから、指輪をはめた指を患者さんの口の中に入れることは、患者さんにとって違和感を生じたり、苦痛を伴ったりします。治療によって患者さんに不必要な迷惑をかける可能性があるのです。
また、毎回患者さんの治療が終わるたびに手洗いをするのですが、指に指輪をはめていると指輪に傷がついたり、荒れたりします。やすくはない値段の指輪が仕事で傷むようなことがあっては、結婚相手に示しがつきません。
歯医者が患者さんの治療を行う時には、指輪をはめながら治療をすることはできないことなのです。
それならば、患者さんの治療中は指輪をはずし、それ以外の時は指輪をはめたらどうか?ということになります。僕の周囲の歯科衛生士や歯科助手といった女性スタッフはそのようにしていますが、僕は敢えてそれをしません。理由は簡単です。僕がだらしない性格だからです。
具体的には、はずした指輪を大切に保管する自信がないからです。常にはずした指輪をきちんとした保管箱や保管場所に置いておくことができればいいのですが、僕はちょっとした身の回りの物でもついつい紛失してしまう癖があります。無意識のうちにどこかへ置き、しばらくしてからどこに置いたか気づき、必死になって探すなんてことがしょっちゅうです。この悪い癖を直さないといけないとは思うのですが、なかなか意識しても直らないのがたちの悪いところです。
こんな自分の悪習慣を自覚しているものですから、結婚の証としての結婚指輪を日常生活で使用する自信がありません。結婚指輪を紛失してしまうようなことがあれば大変です。それならが、きちんと保管しておいていつでも取り出せるようにしておいた方がずっとまし。そんな思いから結婚して以来12年間、僕は結婚指輪をはめていません。

結婚指輪をはめている友人からは

「未だに女の子にもてたいために結婚指輪をはめないのか?」
と冗談を言われますが、僕の場合、自分の仕事上の制約と、自分のだらしない性格、面倒くさがりから結婚指輪をはめていないのです。
ちなみに、結婚指輪をはめないことに関して、嫁さんは

「私たち冷えているからねえ・・・・。」

オイ、オイ、オイ!


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