歯医者さんの一服
歯医者さんの一服日記

2007年12月11日(火) 見た目が悪くても・・・

11月初旬、近所のおばさんがある物を持ってきました。

「今は渋くて食べられないけど一ヶ月くらいつるしておけば甘くなるからね。」

今は渋い物とは渋柿のことでした。皆さんもご存知だと思いますが、渋柿をつるして天日に一ヶ月くらい干すと甘い干し柿ができます。
うちの辺りは田畑に囲まれた田園地帯なのですが、いたるところに柿の木があります。中には家の庭に柿の木がある家もあるのですが、近所のおぼさんのお宅もそうで、いつもお世話になっているからということで柿を持って来てくれたのです。

早速我が家では、柿の皮をむき、天日が当たる窓際の柵に柿を吊るしておきました。

吊るしてから1週間後




吊るして3週間経過すると




そして、ほぼ一ヶ月の昨日の時点では




ぼちぼち食べられる頃です。さて、どんな干し柿になっているのか?今日、賞味してみたいと思います。

日が経過するとともに見た目は悪くなってきますが、味は中の糖分が凝縮され甘味を増してきます。これが真夏であれば直ぐに腐ってしまいますが、気温が上昇しない今日この頃、中でうまく熟成してくる干し柿。

こうやって日に日に干し柿が出来てくる過程を見ていると、人間と同じようなところがあるように思います。時間が経過すればするほど、見た目は悪くなってきます。肌のつや、張りは若い人にはどうしても勝つことができません。
けれども、中身はどうか?誰もが時間の経過とともに様々な人生経験を積んでいるはず。できることなら、干し柿の変化のように日に日に中身の豊かな人間になることができれば。
食べごろの干し柿を見て、そのようなことを感じた、歯医者そうさんでした。


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