昨日の夕食後、我が家の食卓には久しぶりに和菓子が登場しました。その和菓子とは桜餅。
公用で出張していた親父の土産でした。久々に見る桜餅は美味しそう。口直しに食べようとすると、嫁が一言

「そうさん、だめじゃないの！桜餅は葉っぱと一緒に食べるものよ。」

僕は桜餅の葉っぱをむいて中身だけを食べようとしていたのです。

「別に構わないじゃないか 葉っぱで包まれた和菓子というのは剥いて中身を食べるのが普通だろう。柏餅しかり、ちまきしかり。葉っぱと一緒に食べるなんて和菓子賞味の王道じゃない！」

「何を訳のわからないことを言っているのよ。桜餅の葉っぱは塩漬けにしてあるの！だから一緒に食べられるのよ。そんなことも知らなかったの」
と一方的に言われっぱなしの、歯医者そうさん。

いやいや、実は桜餅の葉っぱは塩漬けされていて食べられるものであることはちゃんと知っていました。何度も葉っぱと一緒に桜餅を食べたことがあるにはあるんです。ただ、何と言うんでしょうか、葉っぱを剥いて食べるというのは僕のこだわりでして、先ほども書いたように葉っぱでくるまれた和菓子は中身だけを食べるのが僕流なのですね。

食べ物の食べ方に関しては人それぞれいろんな流儀があるものではないでしょうか？僕の場合、

エビフライの尻尾は必ず食べる主義です。
多くの人がエビフライの尻尾を残しているみたいですが、僕からしてみれば非常にもったいない。尻尾は美味しいものなんですよ。

生野菜は、マヨネーズやドレッシングなどを何も掛けずそのままで食べる主義です。
「味もへったくれもないんじゃないか？」と言われそうですが、僕からしてみれば野菜のそのものの味を味わうことがいいのであって、マヨネーズやドレッシングをかけると野菜そのものの味が消えてしまうから嫌なのです。

カレーライスを食べる時は、ルーは残さない主義です。カレーライスを食べた時、器にルーがこびりついていますよね。それが非常にもったいなく感じてしまうのです。スプーンで何度もルーを取り食べてしまうのが僕流です。もし、誰も見られていない状況であれば舌でルーを舐めてしまう・・・・。これはあまり勧められた行儀ではありませんが。

スイカを食べる時は、赤みの部分は全て食べる主義です。僕がスイカを食べた跡を見たお袋からはいつも

「あんたの食べたスイカはカブトムシのえさにも出来ないわ」
と言われる始末。僕の食べたスイカは見事に白い状態なのです。

その一方で、ラーメンはいくら美味しくても汁は残す主義です。カレーのルーは残さないでラーメンの汁は残すとは一体どういうことだ？と言われそうですが、理由は特にないのです。小さい頃に何か嫌な思い出があったような気がするのですがはっきりと頭では覚えていません。ただ、体が記憶しているみたいで、ラーメンの汁を残すのは条件反射のような気がします。一応、全部汁を飲めと言われれば飲むことは出来るんですけどね。

いくつか僕の食べ方のこだわりを紹介してきました。

話は元に戻って桜餅。僕のこだわりを手を変え、品を変え説明したのですが。嫁さんは全く聞く耳を持っていないようで、挙句の果てには

「いいわよ、どうぞご勝手に」

仕方がない！夫婦円満のため、今回は桜餅の葉っぱを食べてしまった、歯医者そうさんでした。