My life as a cat
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2021年11月29日(月) ここでもいいけど

ロクちゃんと一緒に聞こうとYoutubeでクリスマスの歌をプレイしてたら、Maria Menaの"Home for Christmas"がかかって、ほろりと泣けた。そうそう、わたしにだってあるよ、"どんな小さな街角や通りの名前もすべて記憶してる場所"。今年も結局帰国できないまま、ここで5回目の冬を迎える。日本の師走の忙しい雰囲気が好きだった。こたつに足入れるとクロちゃんが中にいて、ぶり大根と大根の葉のふりかけでごはん沢山食べて、熱い風呂に浸かって。愛しい我が子との幸せな日常があるのに望み過ぎかな。でもだからこそ両親に見せたかったな、抱っこしてもらいたかったな。そう呟きながら彼のパスポートすら準備できてないや。このご時世パスポートさえあればというわけにもいかないし、母国は遥か遠い国になった。目に涙をためてたら、ロクちゃんが一緒にうたいながら寄ってきて袖を引っ張って叫んだ。

「マ!ッマー!!!」

「ママはね、ママのママに会いたいの」

そう話すと、顔を覗きこんでしばらく考えてた。

「ん。。。。マンマ!」

まだパパとママとニャニャしか言えない。でも昨年のこの時期、姿を見せないままお腹の中で大暴れしてた子が、1年後には袖を引っ張ってわたしを呼んでるのだから、感慨深い。

リュカの職場の人々もちらほらと消えはじめたようだ。寒いのが苦手で、夏の間がっつり働いて、この時期になると暖かいところで数ヶ月過ごして春に帰ってくるなんていう人はこの辺りで珍しくない。冬は冬の楽しみがあるし、保存食を開けて寒さに耐えながら春を待ち侘びる時間もわたしは好きだな。帰国はかなわなかったけど、ここでも楽しいこといっぱい待ってる。今年はロクちゃんの誕生日とノエルを繋げてリュカも休暇をとった。あれこれ企画中。


Michelina |MAIL