My life as a cat
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2021年11月20日(土) 離乳食やめました

ロクちゃん11ヶ月の誕生日を目前に離乳食はもうやめることにした。プロセスフードみたいなのは自分が好きじゃないから、大分いい加減に全て手作りという中途半端な愛の籠もった離乳食だったが、ロクちゃんは何でもよく食べるし、お腹を壊したりすることもない。大人の食べるものを塩でしっかり味付けする前に取り分けるくらいでいいようだ。昨夜はお好み焼きにした。ロクちゃんのは真ん中の油があまりついてないところを取り分ける。

「ママの国の食べ物なんだよ」

そう言いながら口に持っていくと、もぐもぐとよく食べた。いつもは魚の出汁が入った食べ物なんてあげないから、これはけっこう刺激的だったのかもしれない。それにかつおぶしなんてものが乗ってて、ハーブや野菜をたっぷり煮込んでから寝かせた自家製のウスターソースがかかってる。赤ちゃんだって美味しいものはわかるのだ。クロちゃんの夕飯もかつおぶし。この日本猫はかつてこれが毎朝食だったのに、かつおぶしの輸入が禁止されてる国に移住して以来、年に数回食べられるだけとなった。かつては新鮮なかつおぶしじゃないと嫌だとか贅沢を言ってたのに、今では冷凍庫で数ヶ月眠ってたものでも有り難いと喉を鳴らして食べるのだから、涙ぐましい。しかし赤ちゃんも猫もみんなで同じものを食べると家族の絆が強まった気がしてなんだか嬉しい。

今日は久々にレストランでランチにした。ニースの郷土料理を出す店で、アントレからデザートまでロクちゃんも全て少しずつ口にした。オリーブのペースト、野菜のファルシ、白身魚のグリル、ニョッキのゴルゴンゾーラソース、ミルフィーユにショコラムース、食後のカフェまで。夜は大好物の山羊のチーズをバゲットの真ん中の柔らかいところを片手に頬張る。こういう姿を見るともう立派にフランス人の芽がでているようで、少し恐れおののく。そのうちわたしの理解できないような難しいフランス語で議論しようとしてくるのだろうか。フランス語のいまいちなママと議論を好まないパパと寝てばかりいる猫という家族の中で彼はどうやって育っていくのだろうか。


Michelina |MAIL