My life as a cat
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2021年11月01日(月) ロクちゃんのビスケット

3連休はずっと雨。家でゆっくりできたらよかったが、庭仕事が山積み。レインコートを着て、夫婦そろって黙々と勤しんで、夕方熱いシャワーを浴びて、温かい夕飯に舌鼓をうつ、というルーティンであっという間に終わった。雨の日はそれなりの情緒の味わい方を知ってたつもりだけど、今はロクちゃんの布おむつがからりと乾かないことが、少しだけ胸につっかえてしまう。

何度も試作したロクちゃんのビスケットが遂に完成。ある日、イタリアのスーパーで買った丸くてちょっと分厚いビスケットを何の気なしに彼に与えてみた。すると、いつもは食べ物を手で掴んでは半分くらいは床に落としてしまうのに、しっかりと握って食べきるではないか。そしてもっと食べたいと訴える。その日以来ビスケットの袋をがさがさやるとすぐに近寄ってくるようになった。ただこのビスケットは、砂糖も油も多めなので、これと同じ食感で、もう少し体にやさしいものを再現しようと奮闘していたのだった。手に持ちやすくて、生えかけの歯で噛むとほろりと崩れて、でも床にぼろぼろと落ちないという絶妙な固さ、これが大切なのだった。あらゆるレシピを試してみたが、彼の手で握りにくかったり、固すぎて彼が舐め飽きて床に落としたりと失敗してはリュカとわたしのおやつとなり、大人もすっかり食べ飽きてきたところだった。食いしん坊のロクちゃんはビスケットの缶を差し出すと、その小さな手で掴めるだけ掴みとろうとする。なんちゅう欲張り。でもこの後が愛おしい。彼はみんなにビスケットを分けてくれる。一口自分が口に入れ、それからわたしの口の前にも持ってくる。

「ありがとう。ロクちゃんは優しいね」

と言って一口噛み付くと嬉しそうに笑って、また一口自分が食べては今度はパパに差し出す。今日は眠ってるクロちゃんにも分けてあげようと口の前に持っていき、煙たがられた挙げ句、猫の唾液がたっぷりついてしまったので、取り上げて棄てるしかなかった。分かち合いの精神、ちゃんと芽生えててよかった。


(これは単にクロちゃんにちょっかいを出してるところ)

そろそろ葡萄の季節も終わる。葡萄のフォカッチャに葡萄のパルフェ、堪能し尽くした。ロクちゃんの食後のデザートも林檎や洋梨にシフトしつつある。








姪っ子ちゃんに編んでたスカートも完成。



今年は月ごとにやりたいことをざっと手帳に書き出して、やり終えたらボックスにチェックを入れるということをしていたのだが、これがけっこうよかった。1年計画だと長過ぎて後回しになりがち。週ごとだと短すぎて、達成できなくてちょっとがっかりする。で、月ごとだとけっこうできる。全てがロクちゃん次第で、本の一冊読むのもままならないような日々の中、全てのボックスにチェックが入ると気持ちがいい。といっても大したことは書いてないのだが。□●●のカフェに行く □梨の木を植える □ロクちゃんのおむつカバーを作る □ワンピースのほつれを直す □にんじんケーキのレシピ完成させる □映画「●●」観る・・・てな具合。11月は栗仕事に追われるだろう。

Michelina |MAIL