My life as a cat
My life as a cat
DiaryINDEXpastwill


2019年01月01日(火) Fat Sick & Nearly Dead

たまたま見つけたドキュメンタリー映画。ここから鑑賞できるので観てみた。こういうダイエットの類のドキュメンタリーは好きでテレビ番組なんかでもよく観る。この映画はオージー男性ジョーが60日間野菜ジュースだけで生活するというもの。喋りのリズムもよく、構成もテンポよくドラマティックに進むので、語り手が面白みにかけるし、全体的にのっぺりした感じの"Super size me"や"That sugar film"よりも面白かった。何よりもあか抜けない田舎のあんちゃん風のオーストラリアならどこでも見られるだろうジョーが、成功の暁にはなかなかのハンサムで表情もきりりとしてて、見惚れてしまうような男性に変化を遂げているのに"WOW!!!"と感嘆せずにいられない。野菜ジュースだけで生活するようなダイエットは、日本やフランスに多いタイプの良いものを食べてるけどちょっとカロリー・オーバーで太り気味みたいな人には向かなそうだが、オーストラリアやアメリカに多いBBQとジャンク・フードとコークでヘビー級に上りつめてしまったような人には効果的だし、健康面でもそれまでとの比較で十分良いものだろう。好きなものを食べて死ぬなら本望というのはわたしも同じだけど、その好きなものっていうのは彼らはぼってぼってのハンバーグとか山盛りチップスなんかなのに対して、わたしなんかはおにぎりとか卵焼きとか豆腐とかひじき煮だもんな。

さて、この映画を観て強く感じたこと。それは、

人はちょっとした習慣を改善するだけで自分を何倍にでも魅力的に見せられる

ということ。ジョーのように劇的に変化をするのはもちろん大変な精神力を必要とするすごいことだけど、それよりももっと小さな改善の積み重ねのこと。この映画に登場するふたりの女性。ジュース・ダイエットに10日間だけトライする女性とフィルのドクター。共通点は美人というわけでもなく、醜いというわけでもないということ。ドクターがちょっと姿勢が悪いのか、首を据える位置が悪いのか、ちょっと表情が鈍っていてぼんやり退屈したような印象を与えるのに対して、前者は表情豊かで明るくて、一緒にいたら何か良いことが起こりそうな雰囲気。美人でなくても自分を最大限に綺麗に見せているタイプ。喋り方、髪型、身振り手振り、笑い方そんな小さなことのひとつひとつがその人の印象を構成する。自分のことは自分でよく見えないから気付きにくい。これからはもっと鏡をよく覗いて自分というものを観察してみようと思う。


Michelina |MAIL