My life as a cat DiaryINDEX|past|will
ニースのプレフェクチャへ滞在許可の更新に出向いた。ニース・サン・オギュスタン駅(Gare de Nice-Saint-Augustin)で下車して、20分程歩くルートを取った。道端にマジョラムやタイムなどのハーブが育ち、植え込みにオリーブの木が立派に実をつけている。しかし、その背後に聳えるアシュレムと思われる住宅街はゴミが散乱し、荒み切った空気が漂っている。朝だというのに、ぽつりとたまに見るお店もぱったり戸を閉めていて、ブーランジェリーから麦やバターの香りが漂うこともない。貧しいことが必ずしも無教養と連結する必要はないのに、この国の貧困層はやさぐれている。そしてやさぐれているが故に貧困から脱け出すこともない。開館45分前に到着するとすでに外国人が列を成している。朝食を調達しようにも周囲にはまったく店が見当たらない。9時に開館。みんな我先にと走る。警備員がでてきて、入口でコントロールしている。中に入ってから、また列に並んで待つ。自動販売機で買ったマドレーヌとカフェで空腹をしのいだ。1時間ほどで書類チェックの窓口まで辿り着く。あまり感じのよくないおにいさんに当たり、わたしもリュカも不安になってくる。が、本窓口では若くてとても感じの良いおねえさんに当たり、命拾いした。結局リュカについての追加書類を膨大に要求されたが、それは後日直接彼女のところまで出向いてドロップすればいいとのことで、レセピセをもらうことができた。帰りのバスを待ちながら、しみじみこんな面倒な手続きのあれこれを気長に面倒みてくれるリュカに感謝した。
Michelina
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