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| 2016年10月23日(日) |
Made this bed |
ベッド・ルームがほぼ完成。はじまりはベッドを買い替えたことだった。ほんの思い付きで買い替えたわけではなく、兼ねてから一生の1/3を過ごす場所なのだから買い替えるならきちんとした良いものをと計画していた。が、計画していたのはベッドのことだけで、部屋に入ればいいくらいにしか考えていなかった。サイズを大きくしてしまったものだから、不随してあらゆるものを捨て、買い直しすることになった。まぁ、人生の転機とも考えて(大袈裟なようだが、寝床の改造はそれくらいわたしには重大なことだ)、地道に作業していた。サイズ的にシーツやカバーなどは日本国内ではチョイスが少ない。断然チョイスが多く、輸送費を入れても安い海外のサイトで購入した。ただ到着まで2週間くらいはかかってしまうから、その間はマットレスの上に寝袋を置いて寝ていた。そうこうしている間にもサイズ的に置けなくなったデスクを除去し、新しいデスクとチェアー、サイドテーブルを新調した。古いベッドは分解して、クリーンセンターに引き取ってもらった。古い物を分解し、新しいものを組み立てる。レンチやドライバーを片手に重い木材を担ぐ。新しいベッドの組立は女ひとりでは難しいのではないか、という配送業者のセリフに闘志が沸き上がり、執念のようにひとりで組み立てた(意味不明の執念なのだが、完成した時の達成感はたまらなかった。いやぁ、本当に全ての部品がいちいち重くて、まともな女性にはおすすめできないね)。黙々体を動かし、疲れ果て、新調したマットレスに体を横たえるとたちまち心地よく深い眠りに落ちる。よく眠るための労働か、よく労働するための眠りか。よく働いて、美味しい物を食べて、深く眠っていれば何がなくとも人はおかしなことは考えないものだ。
今週に入り、ベッド・パッド、シーツ、マルチカヴァーと次々と到着した。新しいシーツなんかを広げる時のクロエちゃんのはしゃぎようは猫標準なのか。ベッド・メイキングをしているとすぐにシーツの上にジャンプしてぐちゃぐちゃにしてしまう。ひたすら邪魔されながらもなんとか完成した。しみじみベッドに横たわりぼんやりとしていたら、��Sophie's choice"という若きメリル・ストリープが主演の映画の中で引用されていたエミリー・ディキンソンの詩が頭を過った。とても素敵な詩でノートに書き留めてあった。
Ample make this bed. ―寝床をゆったりと
Make this bed with awe; −おそれを持って整えなさい
In it wait till judgment break −その中で審判の日を待ちなさい
Excellent and fair. −見事に晴れた審判を
Be its mattress straight, −マットレスはまっすぐに
Be its pillow round; −枕はふっくらと
Let no sunrise' yellow noise −昇る朝日の黄色い音に
Interrupt this ground. −この地を乱されるな
人は苦しみ抜いて、死んでしまうまで懸命に生きるからこそ安らかな死につけるのではないかとどこかで信じているわたしには、映画の中の主人公がこのベッドの中で自ら命を絶ったことがひどく残念だったのだが。
(写真:クロエちゃんはわたしと同じくらいこのベッドが気に入ってるようだ)