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日本人に限ったことだが、高学歴な人ほど挨拶をおろそかにするのはなぜだろう。勉強ばかりしてきて、″生活の基本″を覚える時間がなかったのか。朝の″おはよう″とか、食事前の″いただきます″とか、たった数文字の言葉を口にするかしないかでその人の印象に雲泥の差が生まれるのに。挨拶が出来ないのは男の人のほうが圧倒的に多いけれど、女の人は口に出さなくてもそういうところをすごく敏感に見て評価をしている。昔のシェア・メイトにものすごくモテる男の子がいた。彼の周りには自然と沢山女の子が集まってくる。彼がひとこと
「お〜い、みんなで一緒にごはん食べよ!」
なんて呼ぶとわぁ〜っと集まってくる。気付くと一夫多妻制の家族が揃って食事してるみたいな光景ができてしまったりする。わたしも彼にはとても好感を持っていた。いただきます!と嬉々として食事をはじめて、食事中は薀蓄を傾けたりせず、″おいしい!″以外の言葉はない。食事が終わるときちんとごちそうさまでしたと手を合わせる。彼と食べると何倍にも食事が美味しくなった。彼がモテる理由はすごくシンプル。健全で良識のある家で愛されて育ったのだろう、ってそれだけで読み取れる。こんな男の子が嫌いな女の子なんていないでしょう。
おかしなことに挨拶の出来ない男の人でさえ、挨拶の出来ない女の人には好感を持たない。やっぱり人はにこりと笑って挨拶されれば気持ちが良いと感じて、その気持ち良さを与えてくれる人に好感を持つものなのだ。
夕飯はスイス・チャード、ルッコラ、玉ねぎとオレンジのサラダとポテトのローズ・マリー・グリル。オレンジ以外は全部農園で収穫したもの。なんとも自給自足に近いではないか。しかし、葉っぱものはお店に並んでいる土やら肥料やらちゃんと研究を重ねて作られたプロの農家のには敵わない。素人が適当にやったのはゴワゴワだったり苦すぎたり。野性味のスイス・チャードとルッコラの美味しい食べ方を模索中。