DiaryINDEX|
past|
will
| 2016年05月28日(土) |
C'est bon le Week-end |
先日、同僚から庭で採れたレモンを大量に頂いた。この辺りは温暖で、地中海のような食材が普通に庭で採れるらしい。オリーブの塩漬けなんかも頂いたことがあるが、これは輸入されてくるのとは一味違って、肥えた土で作ったような甘さとまろやかさがあって、それはそれは美味しかった。食べ終わった後の種を発芽させて農園の脇に埋めておいたアヴォカドも、冬にはもはやご臨終かと思われたが、春になったらニョキニョキと新芽がでてきた。
いくつかレモンのお菓子を作って残りは塩レモンを仕込んだ。ウィークエンドを焼いたところで母がふらりとやってきて、味見に数切れ持たせたら大絶賛で、もっと!とリクエストがあった。おいしいはずだよ。キャトルキャールの分量で、バターと小麦粉、砂糖、卵をほぼ同量、ベーキングパウダーに頼らず新鮮な卵に空気を含ませてそれで膨らます(新鮮な卵でなければ膨らまないか焼いた後縮む)。レモンの皮とレモン汁、アイシングにもレモン汁を入れて、砕いたピスタチオと薄切りレモンの皮をあしらう。膨らまないなどの失敗はあれど不味くなる要素なし。
母用に一本焼いた。焼き終わってパウンド型を洗いながらふと思った。このパウンド型、15歳の時に母が買ってくれたものだったな、と。初めて焼いたのは堀井和子さんのレシピのアメリカの田舎風キャロットケーキだった。これは今でも定番だ。それから25年、一緒に海すら渡ってきたのだから愛着沸くね。これから″週末に大切な人と食べる″ケーキを持って家族に会いにいく。