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ロブションのパンのセンスには毎度唸らされる。バターとミルクとダークの薄い板チョコを挟んだバゲットはひとつのお気に入り。寒い時期限定のシロップ漬けのオレンジが乗ったパン・オ・ショコラ、林檎のクイニーアマン、ブルーチーズと胡桃ときのこのキッシュとか、どれもうっとりなのだが。知ってるフランス人はみんな″ロブションはコマーシャルに力を入れている″とだけ言い、パンのことに言及しない。東京では目を惹くけど、平均値の高いフランスに行けば霞んでしまうのだろうか。
北京出身の同僚に先日の上海旅行の話をした。彼女いわく、
「コーヒーのような外来品はどうしても高いんですよ。中国人はまだまだコーヒーを飲む文化が浸透してませんから。上海の表通りのカフェでコーヒー啜りながら英語話してる中国人は一部のスカしたヤツよ」
ということだ。やっぱりそうなんだね。疑っていたことがはっきりしてスッキリした。日本よりもずっと前から国際都市として発展した上海だが、その租界の外国人と中国人の間に築かれた壁はあまりにも高いものだったのだろう(お金は汚いものとして租界の外国人はやりとりはカードや小切手ようなものしか使用しなかったそうだ)。