My life as a cat
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2016年04月15日(金) Una giornata particolare

ベトナム料理の本に載ってたハロン湾のバナナパンケーキを焼いてみた。砂糖を使わず潰したバナナで甘みをつける。焼きたてのアツアツにメープルシロップやらハチミツ、ヌッテラをつけて食べてみたが、何も付けないのがやさしい甘みで一番美味しい。先日テレビで中谷美紀さんが砂糖は5年以上食べてないと話していた。白米とか小麦粉も食べないそうだ。テレビの中の人は化粧やらライトやらで素肌がどんなものか解らないが、ひとつ言えるのは顎のラインがくっきりしていること。調べてみると彼女とわたしは同い年。どんなに痩せている人でも30代後半あたりから顎のラインが歪んでくる。6年間の菜食生活で体を壊して、肉もしっかり食べる今の生活になったらしい。真似してみようとは思わないが、参考までにメモしておこう。

″Una giornata particolare(邦題:特別な一日)″というソフィア・ローレンの映画を観た。ヒットラーがローマを訪れた日、パレードを見ようと市民はこぞって出かけていく。静まり返った数階建てアパート。残されていたのは日々家事に追われる主婦のアントニエッタと同性愛者で反体制派のガブリエレだった。ふたりが出会う。自殺することが頭を過っていたガブリエレはその出会いに救われ、そこそこ幸せながらも満ち足りず、不満を漏らす相手もいなかったアントニエッタは繊細なガブリエレに惹かれ、女としての幸せな気持ちを感じて恋に落ちる。二人の逢瀬は題名のとおり一日だけのものだ。映画の舞台は最初から最後までアパートの中。二人の揺れる感情だけがくっきりハイライトされる。二人の会話やアントニエッタの独り言なんかが面白くて最後まで釘付けだった。

しかし、何はなくともその日が″特別な一日″って思えることってよくある。いや、何もないからこそそう思えるのかも。仕事なんかで走り回って大変な一日の終わり、作った夕飯がすごく美味しく出来たとかそんなことだけで、その日が″特別な一日″に甦るみたいに思える。一日は一生の縮小版だ。生を受けて山あり谷ありの人生みたいに、朝起きて、幸運や不運に見舞われる。でもひとつ良いことがあれば″特別な一日″みたいに思える。


Michelina |MAIL