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| 2016年01月25日(月) |
I want Happiness |
フランス人は英語を話すときもつい母国語と同様にHを抜かして発音してしまうことが多々ある。最近はわたしも慣れたものだ。
口論もしてないのに
″Are you angry?"
と聞かれれば、
″Yes I am hungry. Let's eat something"
と返し、
″I ate her!"
と言われれば、
″I know, you two don't get along"
などと受ける。
発音だけでなく、文法上でもフランス語をそのまま英語にしてたりもする。
″アイアブオット″
と言われたらそれは″I have hot"であり、フランス語の″J'ai chaud(暑い)″をそのまま英語にしたものだ。英語では″I am hot"で"わたし = 暑い″だが、フランス語では″わたしは暑さを持っている″という概念らしい。
先日観た映画に傑作なジョークがあった。″Hector and the search for happiness(邦題:しあわせはどこにある)"というイギリスの映画。ヘクターは精神科医で来る日も来る日も患者のネガティブな話を聞いている。そのうち自分も気を病むようになり、しあわせとはなにかを探す旅にでるというおはなし。コメディタッチで笑えるけど、観た後にポッと心があたたかくなるようななかなか良い映画だった。その一場面、パーティー会場で出会ったイギリス人のヘクターとフランス人の老婆の会話。
″I'm Hector. I am a psychiatrist″
″Psychiatrist! You can help me?″
″I think not″
″But I want a penis″
″A penis.. You mean happiness"
"Everybody want a penis,but you cannot hold a penis″
"Yes, sorry. It's elusive, yes. You can't touch happiness"
"You cannot touch a penis"
フランス人がこの映画を観たら怒りそうね。こういうブラックなジョークを好むのはどちらも同じなんだけどね。わたしはゲラゲラ笑ってしまったよ。