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香港最後の夜。仕事で遠出していたアダム君がなんとか帰ってきてどこかに連れて行ってくれるというので楽しみにしていたのだが、夕方宿に戻り同僚Aからのメッセージを読み、高揚した気持ちは一気に萎んだ。
「遠くから帰ってきて大変だろうから断ったよ」
ぎゃぁ!!!本人が来るって言ってるんだからいいじゃん!!!と心の声が喚いたが、ふたりの仲は20年。わたしが彼らの間で決めたことに提言などするのは憚られた。
ショックで寝込む。
。。。こと2時間。起きたらおなかがすいたので、宿から歩いてすぐの「糖朝」本家に行ってみることにした。店の中は高級感が漂っている。その50m手前には2度も朝食を食べた″おっさんの店″があるのだが、そことは大違いだ。なにせおっさんの店はおっさんばかり4人でやっていて、コーヒーはこの世のものとは思えない不味さで、トイレは足の置き場に迷うほど汚く、店内に張り出された注意書きは″注意衛生 不可吐痰″なんてのでもう客のレベルもうかがいしれる呆れた店である。お粥の種類は豊富だが、揚げパンは油っこいので売らないと言い張る。こう書き並べてみるとあまり良いところがないようだが、このやる気のない気だるさが朝のわたしのムードとマッチして自然と足が向いてしまうのだろう。さて、糖朝では豆腐花、マンゴーと生クリームの入ったクレープ、野菜と海老の蒸し餃子、ピータンのお粥を食べた。サーブされる皿の淵にタレが飛び散っていたりしているところは香港風だが、どれもとても美味しかった。
香港の感想は″美味しい″と″汚い″に尽きる。香港のメンタリティーはシンガポールと似ている気がする。シンガポールなども観光客を案内するところはクリーンだが、一歩ローカルエリアに足を踏み入れると目を疑うような汚さで、トイレは汚れ放題、ゴミは散乱してる。両者とも″いい女は下着から″なんて言っていたら踏み潰されそうだ。