My life as a cat
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2013年09月06日(金) 愛をこめて"I"で始める

先日デートした人とあることに対する認識にすれ違いがあり、気分を悪くして一晩悶々と過ごした。悶々としているのはわたしだけで、あちらは何も思っていないからいつも通りのテンションでメールを寄越す。何も感じなかったふりをしてやり過ごすことはこの真剣な性格ゆえに出来そうにない。物申さずには今後の付き合いはないと思ったが、喧嘩はしたくない。

どこかで、上手な喧嘩の仕方は主語を自分(I)で始めるといいのだと読んで、なるほど!と唸ったことを思い出した。″あなたが悪い″″あなたはどうしてこうしてくれないのか″ではなく″わたしはこれが正しいと思う″″わたしはあなたがこうしてくれたら嬉しい″と自分を主体にするのだ。確かに印象はすごく違う。以前若い男の子がわたしとの仲を周囲にからかわれて、″She is too old for me"と発言して、わたしはそれにとても傷付いた(後で、平謝りされて、今でも彼とは友達だが)。でもわたしに気があった別の若い男の子に、″Am I too young for you?"と心配そうに聞かれた時は悪い気がしなかった。年の差を問題にしてることにかわりはなくとも、自分を主語にすれば、″わたしなんかでいいのかしら″という控え目な印象で、相手を主語にすると″あなたはわたしに相応しくない″という高飛車な印象となる。

これを肝に銘じてメールを仕上げた。わたしはあなたにこうして欲しかった。あなたがこうしてくれなくて悲しかった。わたしはあなたにこんなことを求めるのは間違っているのでしょうか。わたしはあなたがわたしを少しだけスペシャルだと思ってくれているように思っていたので、がっかりしました・・・・

じっくりと考えて書いたことだ。あとはどうとでもなれという気持ちでベッドに入った。

翌朝、返事が来ていた。そこにはぎっしりと説明が綴られていた。そして最後に、こう書かれていた。

「本当にごめんなさい。これからは都度あなたに報告すると約束します」

思いはちゃんと通じた。人と真剣に向き合うのは容易じゃなくて、逃げてしまうことも出来る。でも、どこでも簡単に人と出会えて、出会いの価値が希薄になった現代で、何かのきっかけで近くなった人との縁は大切にしたい。出会った分だけ別れが用意されていても、真剣に向き合った相手のことはちゃんと覚えているものだものね。「上手な喧嘩の仕方」、身をもって学びました。

(写真:秋桜と蝶々のキス)


Michelina |MAIL