My life as a cat
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2011年07月04日(月) グアム島の休日 〜蒼の世界




















肌が腫れあがり、熱にうなされるように荒い息遣いでベッドに転がってなかなか起きてこないダミアンだったが、なんとか持ちこたえて午後に"Sea Walker"のツアーに参加した。これは酸素が送られてくるヘルメットをかぶって海底まで行くもの。ホテルでピックアップしてもらい、桟橋まで行った。そこで2グループに分かれて海底に行く。待ち時間は遊び道具を貸してくれるから、シュノーケルを借りてぷかぷかと浮きながら沢山のトロピカルフィッシュを眺めていた。本物の野生のダイバーで何度も海で死にはぐった父が、それでもよく
洗面台で顔を洗うだけでも溺れそうだと怖がる母親に、夢中で話していた。

「海の中は別世界で本当に竜宮城があるんだ。一度連れて行ってあげたい。」

母がそこまで水を怖がるのは、いつまで経っても海からあがってこない父を浜辺で泣きながら待っていた、という苦い経験を何度もしているからに違いないというのに、父は完全に海の中の魅力にとり憑かれていた。家に帰ったらこのツアーのことを父に話そう、きっと目を輝かせて"そうだろ、そうだろ"と得意げな顔をするだろう、そんなことを思っていた。

Sea Walkerは楽しかった。水中で魚に餌付けするとすごい勢いで寄ってくる。ダミアンは肌から突き出たほくろを小さな魚に噛みつかれたようだ。

水中写真を撮影して売るというので、記念に一枚買った。その時点ではまだ写真を見せてもらえず後でホテルに届けるとだけ言われた。夕飯を食べて買い物をしてホテルに戻るとレセプションから写真が届いたとのメッセージがあった。ふたりとも遊びつかれてぐったりとベッドに横たわり、じゃんけんぽんで負けたほうが下に降りて写真をピックアップすることにした。ダミアンはじゃんけんぽんをしたことがないため、教えたらとても楽しんでいたが、すぐに後出しすることを学んだ。しかし、勝負は後だししたにもかかわらずダミアンの負けだった。そうしてやっと手元に届いた写真を見てショック死した。あんなに餌付けして魚に囲まれていたというのに、写真には一尾も写っていなかった!


Michelina |MAIL