My life as a cat
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2011年01月14日(金) 女子目覚める

年明け早々仕事は山積み。会社ではなりふり構わず黙々と働き、寄り道もせず真っ先に家に帰ると今度はクロエちゃんに夢中。子猫は遊ぶのが仕事ゆえ、ひとりで留守番はさぞかし退屈だろうと不憫に思って、全ての遊びに付き合ってあげるのだ。その甲斐あって、朝は玄関まで見送りにきて、帰るとまたお迎えにきて、地面に仰向けに寝そべっておなかをだし、体をくねくねさせて喉をごろごろ鳴らして歓迎してくれるようになった。

そんなこんなで、それ以外のことはまったく記憶の遥か彼方に追いやられていたのだが。。.

職場でのいつもの午後、朝の8:30に大阪を出発してこちらに向かったというサブベンダーが午後になっても現れず、気をもんだ挙句、ちぇっ、また逃げられたと諦めかけた頃、内線が鳴った。今日こそ本当にやってきた。この人はメールや電話でしかやりとりがないが、わたしの中では移動ばかりしていて、なかなか居場所のつかめないミステリアスなイメージだったので一度お顔を拝見てみたかった。そして現在依頼している仕事もいつまで回答をもらえるかという約束をしっかりとりつけてやろうと乗り込んだ。鏡を見ることもなく、レセプションに走るとそこに立っていたのは、ちょっと浅く日焼けしたそこそこに充実したプライベートライフを送っているといったなんとも素敵な雰囲気の若いお兄さんであった。数秒前まで殺気立っていたというのに、がらりと心変わりし、満面の笑みで出迎えてしまった。相手が話している最中もかっこいいということに気をとられ、相手がパソコンの画面を指差して説明している最中も、指が長くてきれいということに気をとられ、辛うじて約束を取り付けたがもう上の空であった。

オフィスに戻り、引き出しの奥にしまって久しく触っていなかったハンドクリームを出し、書類の触りすぎで見捨てられたサバンナのように乾ききってささくれだらけになっていた指にしつこく塗った。

ダミアンはどちらかというと"同志"のような仲の良さなので女子の気持ちが目覚めることもあまりない。それはそれで悪くないと思っているのだが、たまには変わった刺激を受けるのもよかろうね。

(写真:寒くなればなるほど妖艶に咲き誇るシクラメン)


Michelina |MAIL