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My life as a cat DiaryINDEX|past|will
やっとDVDで観た。観終わった後、相変わらずの友達が自分の手の届かぬところにいってしまったような寂しい気持ちになった。どこにでもいる30代の女の子達が恋や仕事に悩んで、泣いて、踊って、笑う、そんなところに共感し、それでも必ず帰れる"友達"という存在がある、そんなところに安心し、ほんの少し手を延ばせば届きそうな華やかなライフスタイルがある、そんなところに憧れる、それがSATCの魅力ではなかったのか。MOVIE2ではもはや暴走し過ぎて、わたしのような"どこにでもいる30代の女の子"には理解し難いところへ行ってしまっていた。キャリーはビッグと結婚し、住居も落ち着いてちょっと生活がまんねりしはじめると、また独身の頃のようなとんでもわがままぶりを発揮しだした。高級なソファを買ったのはキャリーなのにビッグがそのソファに靴のまま足を投げ出すことを咎め、スペアタイムを家でゴロゴロしているのが気に入らない。気乗りしないビッグを無理やりパーティに連れ出し、ビッグがそこで自分なりの楽しみ方を見つけたらそれにも機嫌を損ねる始末。大金をはたいた"我が家"はもはや寛げる場所なんかではないビッグが気の毒だった。そしてこれまたとんでもないのがシャーロット。二人の子供のお母さんにり、専業主婦なのにベイビーシッターを雇い、なおかつそれでもストレスを感じている。なぜか真っ白なヴィンテージやらのスカートを履いて子供とお菓子作りしながら女友達と電話。そんな母親に罰を与えるかのように子供が背後から汚れた手でお尻に手形を押してしまう。スカートを汚されヴィンテージだとわめき散らすシャーロット。母親としてという前に普通そんな大事な服を着てお菓子作りなどしないだろうと突っ込みたかったが、まぁこの4人の服装はあまり機能性など考慮されていたことがないのでどうでもいいか。。。。それにしても、また話は戻って欧米ではベイビーシッターを雇うのは一般的とはいえ、大抵の母親が働いているからで、専業主婦で自分の子供も人任せ、一体時間を何に使っているのか。それでストレスが溜まるから子育て休暇を取りますって本当に泣いてまで子供が欲しいと切望した人の話なのだろうか。それとも子育てをお人形ごっこくらいに考えていたのか。一体このシャーロットに対し、世の子育てに奮闘する母親達の何人くらいが共感などしただろう。"冗談じゃないわ"と思った人のほうが多いのではないか。キャリーもシャーロットも自分が思い描いた夢が実現したというのに、全く成長していなかった。独身の頃のわがままは自分の幸福選びに決して妥協しない、むしろ逞しくて格好いいんじゃないかという気すらしたけれど、やっと自分が選んで手にした家族との家庭内でのわがままは幼稚に映るだけでがっかりだ。ミランダは相変わらず仕事に精をだしていたが、同年代の男性にどんどん追い抜かれて行き、そして仕事を頑張れば頑張るほど子供が自分から離れていってしまうということが悩みだった。しかし、悪い上司に当たり、ある日ぷちんとキレて仕事を辞めて子供に走ってしまったのはちょっと残念。女性ながらに男勝りにキャリアを積んできたのだから、もうちょっと戦って上司を尻込みさせて欲しかったな。家庭と仕事の両立を実現させてたらどれだけ世の同じ悩みを抱える人の励みになったか。サマンサは相変わらず元気なのねというくらいの印象しかなかった。そして何よりも大間違いな感じだったのは舞台を中東に移したことでただのお茶の間劇のような安っぽさになっていて、本来のテーマから大きく道を逸れたように見受けられたことだった。
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