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いつものランチタイム、同僚のブリティッシュガイがイギリスのブランチからのお友達を連れて現れた。いつになく饒舌でいきいきとしている。日本人のわたしにはここでの生活をめいいっぱい楽しんでいるかのように話すが、ダミアンから聞いてしまった。本当はここに馴染めずイギリスに帰りたいのだと。先日まで日本食は美味しいなどと言っていたくせに、ころりとフィッシンチップスに寝返り、やけに賑やかなこの二人を見て他の外国人達が溜息をつく。故郷の友達が恋しいと。オーストラリアでも日本人達は納豆菌を分け合って手作り納豆を作っていたっけ。どんな地でも住めば都、それでも故郷はべったりと自分の内部に染み付いて離れることはないのでしょう。
ぽっかりと週の真ん中にあった休日は日光へ日帰り旅行。紅葉はあまり進んでいないにもかかわらず、観光客でごったがえしいろは坂は大渋滞。やっとこさ中禅寺湖へ着いて、お茶を飲んでダミアンの能面探しにつきあったら、もう帰る時間になってしまった。ハイキングも何もできなかったが、お母さんにこけしと箸置きを買って最後の最後で猿の親子を目撃し、ダミアンは満足したらしかった。