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| 2009年09月03日(木) |
海に流した思いと新しい芽 |
Perthのヴァケーションから戻って息をつく間もなく、まだまだアツい日本の夏がわたしを待っていてくれた。お盆休みはビーチ三昧。千葉の守屋海岸や仁右衛門島に繰り出した。ある日は独身男女4人で気ままなドライブをしてビーチに寝転んで過し、ある日は友人とその子供も連れて島内探検。夏を満喫した記念は友とサンスクリーンをいい加減に背中に塗りあったせいでまだらに指の跡などのついた無残な焼け跡。
波の音が一晩中聞こえる民宿にステイした次の朝、早起きしてひとり波打ち際を散歩した。前日、お母さん達は疲れ気味なのかパラソル下でビールを飲んでばかりいたから、わたしが子供達を連れて遊びまわった。夜、大人が飲酒、喫煙をして夜更かししている頃、昼間エネルギーを使い果たしたわたしと子供達は隣の部屋で海の底のような深い眠りにはいっていた。酒に煙草にジャンクフード、健康のことなど気にもとめない友人ほど当たり前のように妊娠して子供を産む。わたしは健康に気をつけてやっと人並み、子供を懇願した結果、喫煙者がリスキーと言われるような子宮の病気にかかった。世の中はなんて理不尽なんだとか卑屈な思いにとらわれることがある。そしてそんなことを考える暗い自分が大嫌い。しかし、それじゃぁ、生まれながら障害を持った人々は何か悪いことをしたからそうなったのかと考えたら決してそんなことはない。世の中は理不尽が当たり前だからその中で自分のハピネスを産み出すしかしかない。本当はそうわかってる。でもたまに色んなことが悲しくなる。先日そんなことをふとハリソンにぶつぶつとつぶやいたら何も言わずにやにやと笑いながら聞いてくれた。手に入らない物は手に入らないから余計欲しいように感じるのかもしれない。自分が手にしているものだけカウントして、足りないものは夢見てもそれが現実にならないことを嘆いて不幸になるべきではない。その朝、卑屈な思いは全部太平洋に流してきた。
9月に入って会社の敷地内にあるおやじ農園の種まきをした。文字通り、おやじが面倒を見てる農園。あとは俺に任せろと豪語したおやじは今日になって種まきしたのは何曜日だったっけか?などと言う。物忘れがひどいらしい。わたしの役目は水をやる日などをおやじに知らせるスケジュール管理ということとなった。もうとっくに子育てを終えたおやじと細々野菜を育てるのもまた小さなハピネスだ。