My life as a cat
My life as a cat
DiaryINDEXpastwill


2009年07月19日(日) 梅雨明け

忙しい一週間をまとめて。

土曜
インディアン・ガイの家でタイ料理パーティ。祖母の庭で適当にすくすく育った半野生のようなグリーン・チリを摘んで、ペーストから手作り。生のコリアンダーに紫玉ねぎ、しょうが、にんにく、グリーンチリ、クミンシード全部をすり鉢でスリスリスリスリ。。。。額に汗を浮かべながら10分くらいかかる。スローフードを崇拝しつつ頭の片隅にフードプロセッサーがあれば。。。という妄想が走る。グリーンカレーに春雨サラダ、空芯菜の炒め物、あとはインディアン・ガイが作った名もなきスパイシーな炒め物が並んだ。

日曜
いつからこんな飲んでは適当に泊めてもらうというヘンテコな関係になったのか。インディアン・ガイの家で目覚める。周囲はにやにやと探りを入れてくるが、まったくプラトニックだ。帰り際に名残惜しくハグをするだけ、それ以上進む勇気も気力も情熱もお互いに持っていないに違いない。駅まで送ろうか、と言ってくれたが断った。二日酔いの鉛のように重たい体を引き摺って外に出ると、日差しが強い。もう梅雨明けか。夏が来るのにわたしはさびしい。

火曜
インディアン・ガイと揉め事。みんなで楽しくもんじゃ焼きをつつきながら小さなテレビにしがみついてボクシング観戦をしている最中キレて泣いて、その場をしらけさせる。驚いた彼は必死に謝って、わたしも許したものの、心がぼろぼろになってしまって、夜寝つけなかった。慰めてくれる人などいらないからせめて放っておいて欲しい。わたしはしばらく女友達と平穏なだけの日々に浸っていたい。

木曜
仲良しの同僚マリちゃんとその友達と飲みに行く。マリちゃんが舎弟と呼んでいつも連れまわしてる男の子をはじめて紹介してもらう。なんとも可愛らしい弟タイプの男の子でおねえさんはすっかり楽しくなって夜遅くまでウーロン茶で騒いだ。女3人のガールズトークは尽きることなく、舎弟君は眠たい目をこすりながら力なく相槌だけうっていた。

金曜
40代後半独身女性の同僚とちょっと怪しい仲の既婚上司と3人で飲みに行く。毎度のことだが、暗に
「結婚できたけど、あえてしなかった。」
という強がりのような自慢話を延々聞かされる。本当にそんなに結婚に興味がなかったなら聞いてもないのに、そんな話をしょっちゅう持ち出してくるのだろうか。彼女の天敵はいつも同年代の既婚で子持ちの無邪気でハッピーな奥さんだ。既婚の男に近付いてぺろりと舌を出して、若い女の子達に浮気をしない男などいないと諭すところに侘しい男遍歴が滲み出ている。バブルの時代を引き摺っているから、男は貢がせるものといって憚らない。けれど、貢いだって彼女からは何もでてこないからやっぱり男は貢がない。だから家もないし車は普通の1300なんだろう。いつも若いころ男にお金をもらった話などを誇らしげに20歳そこそこの若い女の子達にリピートするのだが、現代っ子の彼女達は逞しく自立していて傍から男に何か買ってもらいたいなどとは思っていないから鼻で笑われているだけなのに気付きもしない。既婚上司はもう奥さんとは平穏に何十年も一緒にいるから、どんなでも真新しい女にちょっと興味があるのかな。

帰りの電車の中で自分に誓った。わたしだって結婚できるかわからない。彼女のようなさびしいおばさんになってひとりぼっちの老後を恐れて日々を送るようになるのかもしれない。それでも若い子達に痛いおばさんだと言われるような女性にはなりますまい。外見は衰えても、心だけはずっと健やかに保っていたい。


Michelina |MAIL