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水曜の子宮の定期健診の傷が癒えぬうちに運動をしたのがたたったのか朝から下腹部が重苦しくきりきりと痛んだ。
昨夜は同僚とみんなで仕事帰りにバドミントンに繰り出しスカッと汗を流して、ファミレスに駆け込みおなかを満たし、夜遅くまでお喋りに明け暮れた。子宮の定期健診ではいつももう異常は見られず、ただただ健康と太鼓判を押されるだけだが、妊娠も出産も無縁のまままず病気になったなどと暗いことを考えはじめると気が滅入る。もらった卵子のスキャニング写真をインディアン・ガイに見せて、あなたが毎日話しかけてくるので妊娠しました、と言ってみたら、なぜかとても嬉しそうだった。同僚もそれがインディアンベイビーなら卵子の部分にサイババの写真でも貼っておきなさいなどと笑う。心配の代わりのジョークの嵐に気持ちが救われた。雨の中、傘の下で二人きりになったら、もうずっとこんな生ぬるく他愛のない時間が続けばいいのにと思った。
それなのに、今日になったら彼の体温が急に落ちたように何かが違っていた。妹の来日に忙しいムッシューがいなくなった二人だけのランチタイム、何かいつもと違うわたしを遠ざけるような言葉の節々に、朝から痛んだ下腹からじりじりと頭のほうに熱があがってくるような感じがした。付かず離れずの関係を望んでいるのはわたしだけであちらはそんな中途半端が気持ち悪かったのだろう。ただただ悲しい気持ちで下腹に掌をあてて聞いていた。
午後3時、仲良しのおじいちゃんも早退すると言うので一緒に帰ることにした。20年間も癌を患ってやせ細って実年齢よりもずっと老けた体で普段は頭脳以外の一切の運動を怠って、電話一本で呼び出されてあちこち走り回らされるけれど、今日はわたしの腹痛をしきりに心配して気遣ってくれた。カフェで買ってもらった豆乳ラテを飲んだら少し痛みが和らいだ。
自分のベッドでしばらく泣いていたら気がおさまった。為す術なし。タイミングの悪いわたしたち。それもこれも運命なのでしょう。