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| 2009年01月03日(土) |
He always encouraged me |
アレックスを連れて歩きまわっている。鎌倉では初めて駅から報国寺まで歩いた。小ぢんまりしていて竹林に囲まれた静かなお寺だった。初めて入った新宿御苑はNYのセントラルパークのようではないか。ゆっくりしたかったが、パースから来たアレックスは退屈したらしい。NO MORE PARKSと言われてしまった。どこへ連れて行っても結局長野で生まれて初めて見た雪に勝るものはないらしい。
昨日はわたしの休暇。ちょっとあたたかい冬服を買おうと出かけたのだが、ものすごい人だかり。エレガントな服を売る店に走りこんで我先にと人を押しのけるパワフル日本女子たちに圧倒され、お人好しのわたしは商品を手に取るにも至らず、あっさり諦めた。せめて靴が一足欲しいと思ったが、ロングブーツというものがきつい。ふくらはぎがパンパンになってしまう。日本女子の威勢に気後れし、ロングブーツもサイズが合わない。わたしはこの国にWelcomeされていないように思えて、ぐったり座り込んでしまった。電話をかけてきたマーヴに話す。
「僕は君の健康的で女らしい体のラインが好きだよ。
ブーツはオーストラリアで買えばいいじゃない。」
なんて優しい人なのだろう。決してわたしを否定せず、いつも励ましてくれる。もう何年も離れて、近頃は実存しない人と話しているような気になっていた。ボーイフレンドはいるのかと聞かれるとうっかりいませんと答えていたりする。わたし達には同じ未来があるのかな。それでも彼から伝染した穏やかな口調や人を尊重して思いやる気持ちなど、大切に自分の中で育てたいものばかり。彼に費やした時間は無駄ではなかったでしょう。