My life as a cat
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2008年11月07日(金) 新しい空気

新しい職場の雰囲気くらいはつかめたかな。まだPCのセットアップも完了していなくて(この会社、なぜか自分でやらされるのよ)、席もないから、予防注射一本打たれて、名前も聞いたことのないような国に送られていく勇敢な戦士のような技術部のおじさま方の島の端にちょっこり座って、ちゃっかりお土産を頬張ってます。一緒にスタートした女の子はオーストラリア仕込みなので、何かと話が通じやすく、帰り道あぁだ、こうだと喋って発散できるのが嬉しい。ボスはたいへん頭の良い方のようで、小難しいことを飲み込みの悪いわたしでも理解できるように教えてくれるので、なんとか着いていけている。

仕事をはじめたら、日本にどっしり腰をおろしたような気になった。マーヴとはまだ毎日電話で話しているものの、離れた時間が長くなるにつれて、現実味が薄れて、いつかまたどこかに移り住む日が来るのかもしれないなどという落ち着かない思いはひいてしまった。何もない薄暗い小道を走る会社の帰りのバスの車窓からパッと光って目をひいたヘアサロンへ飛び込み、髪を切ることにした。辺鄙な場所のせいか、若い女の子が3人、暇を持て余してお喋りに興じていたけれど、わたしを見るや否や取り巻いて大歓迎してくれた。肩につくくらいにばっさり切り落としたらことさらスッキリした。4000円払って勢いよくヘアサロンを飛び出し、頭を振ると仄かに空気に溶けだすシャンプーの香りに悦んで、足取り軽く家路に着いた。


Michelina |MAIL