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労しい受験生生活も木端微塵か、試験は散々だった。40日に一度女の宿命で体が火照って眠れない日が命中、一睡もせず頭ガンガンという悪条件。しかし条件が良かったら結果が違っていたかといったら怪しいところ。反射的に回答できるレベルが求められているのだろう、考える時間は与えられていない。最初の1ページ目の半分も解かないところで周囲から聞こえるページをめくる音に動揺しまくり。
ものすごく合格率の低い難しい資格で、一度で合格するほうが珍しいと言われてもやはり落ち込む。帰り道、自分は変わった、としみじみ思った。子供の頃はやってできないことはないと思っていた。どんなに合格率が低いと言われても自分はその中に入るという自信があり、実際そうなった。今は、そのように思えない。どこでこんなに自信喪失したのか、だから失敗して更に自信喪失してまた失敗するという悪循環の渦に足元を掬われているようだ。努力し尽くしてこの結果ならおんおん泣くこともできたが、そうすることもできない疚しい思いばかりがどんよりと沈殿した。
帰り道、手は汗と汚れでべたべた、寝不足で体は鉛のように重いながら、ふと目覚めた。もう二度とこんなむなしい思いはするまい。家族も友人も、いいじゃないか、やったことは無駄にはならないと言うが、この感情こそが大きな収穫だったのか。