My life as a cat
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2008年07月23日(水) "Obasan"

本を見ていつもと一味違った焼きナスを作ってみた。ソースは粉唐辛子、しょうゆ、レモン汁、酢、ごま油、すりごま、砂糖。刻んだみつばとしょうが、炒ったパインナッツを乗せたらソースをかけて出来上がり。味のほうは、特筆すべきことなし。好物の焼きナスだもの、どんなにしてもひたすら美味しい。ただのしょうが醤油のほうがごはんは進むけど、これはこれで悪くない。見た目がいいからちょっとしたもてなしに使えそう。それにしても我が家はナスだらけ。近所の人々が毎日どっさりくれるのだ。どこを開けてもナスがでてくる、ナスに埋もれて寝てるとでも言いたいくらい。夏はいつもこんなんだから、お店でナスの値段を見て驚いた。3本で200円するのね。このナス地獄(天国!?ともあれ!)が終わると次は梨地獄がやってくる。

ベッドに入ると、こつこつとJoy Kogawaの"Obasan"を読んでいる。19世紀の終わり頃シップビルダーとしてヴァンクーヴァーに渡った男達、そこに生み出された日系家族、著者は三世である。か細く、しかし強靭に繋がれた日本の血、否応なしに注がれ続ける西洋、属する場所を見つけられないまま、社会の荒波にのまれ、その中で頑なに何かを守りながらも、同時に静かに心を開く人々の繊細な心境がいじらしく切ない。Ojisanが焼き続けた石のように硬いBurreddo(bread)は彼らの象徴のようだった。


Michelina |MAIL