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ニュースを見ていたら"げんこつ条例"ですって。一定の体罰は認められるべきだとか。法律で定められなければ自分で力の加減することのできない幼稚な大人ばかりだから仕方ないけど、こんな国は虚しい。以前読んだスリランカ人留学生の日本滞在記には、
「優先席などがあるのはおかしい。スリランカではお年寄りに席を譲るのは当たり前です。」
と書かれていた。優先席どころの話じゃない。それでも誰も席を譲らないから横浜ではスマイルマナー向上員が電車に乗って呼びかけてるという。何でもかんでも自動で動くことに力を注いでハイテクを誇れるようになった結果、人々は日常的に考える力を失ったのか。ネット上の掲示板なども気味の悪いものが多い。ひとりが潰しにかかると周囲にも火がつく。潰される側の個人情報までも特定して書き込みされていたり暇というのか執念深いというのか、完全な村社会根性で相手の息の根が止まるまでとことんやる。日常的にこんな意地の悪い連中に遭遇しないのに、ネットではいとも簡単に遭遇する。欧米の小学校などではディベートの授業があるというがそれは正しいのかもしれないと思う。日本人はディベートの出来ない人間があまりにも多い。面と向かうと相手の意見に相槌を打つだけなのに、匿名となると強気。しかもディベートではなくただの執念のような気味の悪い書き込みをいつまでも続ける。口論をしても引き際を知らない人が多過ぎる。欧米崇拝じゃないがこればかりは欧米人を見習いたい。口論をよくする分溜め込まないのもあるが、言いたいことを吐き出してしまったらあっさり謝ったりする。かっとなって刺したとかいうのはものすごく日本人的な感じがする。わたしは何度も妹に"言い寄り続ける男"に背筋が凍りつくような怖さを感じたことがある。彼女にもそういう隙があるからその度にわたしは怒り狂うのだが、ストーカー的に鳴り止まない電話とか無言電話とか、いつか家の前にナイフを持った男が立っているんじゃないかなどと想像してしまう。
あぁ、とりとめもなく暗い話ばかり書いてしまった。しかしやっぱりこの国には、あまりにも秩序なく"いい加減"を知らない人間が多過ぎる。