My life as a cat
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2008年05月25日(日) I'd miss you

アレックスがHillarys boat harborに連れて行ってくれた。Northの海にはあまり行かないから過去に数回Hillarysまで足を伸ばした記憶は克明だ。昨年のニューイヤー、マーヴとゴロゴロしているところをドライブに誘われて出かけていった。ドライバーはブラックガイ、パッセンジャーシートは彼の友達のホワイトガイ、バックシートにイエローなわたしとダークなマーヴ。みんな車に乗り込んですぐに顔を見合わせて、
「うわぁ!!全色揃った!!」
と笑った。人種差別なんて見たまんまの色を口に出せなくなったところに発生するものなのだと思った。爽快な出だしだったけれど、ブラックガイのポンコツ車にはエアコンなんてものはなく、熱と乾きにやられて夕方にはみんな脱水症状のように干からびてしまったのだった。このニューイヤードライブの記憶は豪快に笑うブラックガイの大きな口とHWYの脇にわずかな水で強く生き延びているような太く逞しい木々に尽きる。

パブのテラスで一杯飲みながら今まで行ったライブやコンサートの話に花を咲かせる。アレックスは一文無しの時でも音楽があればいつでもハッピーだった。メタル音楽を聴きながら別の世界にワープしてしまっているときに話しかけても、返ってくる答えは、
“Oh yeeeeeah!!”
だけである(笑)。

薄暗くなった帰り道、HWYを爽快に突き抜けながら聞かれた。
「本当にあともう少しで日本に帰っちゃうの?」
いつもみたいに心変わりしてやっぱりやめたっ、と言うかもしれないと踏んでいるのだろうか。実はひとりでFreoまで行った日、ふとそう考えた。それは簡単だ。楽だ。でもやっぱりダメだ。帰ってエクザムを受ける。でなければ、行く行く精神的に潰れてしまいそうだ。
“Would you miss me?”
“I’d miss your food”
それは嬉しいな。わたしは日本に帰って泣くだろう、と言ったら、意外そうに顔を覗き込んでから薄笑いされた。当たり前じゃない、1ヶ月ずっと一緒にいてこんなに沢山しゃべり続けて、離れたらさびしいに決まってる。


Michelina |MAIL